主婦の人材派遣会社登録の流れ
主婦にとって「派遣社員」という働き方は、とても魅力的に感じる点が多くあると思います。
今回は、派遣として働くメリットや、実際に就業するまでの流れについてご紹介します。
目次
- 主婦の人材派遣会社登録方法
- 主婦が派遣登録するメリット
- 主婦の派遣スタッフの給料や税金などお金に関する注意点
- 主婦のパート、アルバイトと派遣はどっちがいい?
- 子持ちの主婦におすすめの派遣求人
- 長期派遣を希望する主婦へのおすすめの仕事内容
- 短期派遣を希望する主婦へおすすめの仕事内容
- 土日限定、午前中だけ、週2〜3日だけと時間の自由度が高い派遣の仕事を探すには?
- 主婦に人気の人材派遣会社を徹底比較
- まとめ
主婦の人材派遣会社登録方法
近年「主婦」の眠れるスキルを活かせるよう、社会の仕組みづくりの見直しが進められています。
派遣という働き方も、そのひとつ。30代から50代の主婦が働きやすい時短勤務や、週2から勤務可能なオフィス、ブランクがあっても研修制度を活用して社会復帰をサポートしてくれるサービスなどが多くあります。
これは、子育て中の主婦にとっては心強いものですよね!フルタイム勤務は難しくても、条件を選ぶことができれば、仕事をしたいという主婦の方も多いのではないでしょうか。
それでは、実際に主婦が人材派遣会社に登録する時には、どのような手続きが必要なのか、見ていきましょう。
主婦の派遣登録の流れ
基本的には通常の派遣登録と同様、登録説明会に参加し、スキルチェックを受け、登録するという流れになります。
主婦のみに対応しているわけではありませんが、最近はオンラインで登録手続きが完結する登録方法も注目されています。
子どもを預ける先がなかなか見つけられない主婦にとっては、パソコンでサイト登録ができるのはありがたいもの。
ただし、やはり実際に就業する前には、派遣会社のコーディネーターとの打ち合わせや、派遣先企業との面談なども必要になりますので、注意が必要です。
また、通常の派遣登録同様「登録=就労」という訳ではありません。条件やスキルと照らし合わせた上で、フィットした案件があれば紹介されるという形になります。
派遣で仕事をするのが初めてという方や、仕事をすること自体久しぶりという方は、派遣登録説明会に足を運び、実際に担当の方と相談しながら登録するのがおススメです。
派遣登録説明会は、平日の日中だけではなく、夜間や土曜・日曜にも実施している会社が多くあります。
「子どもがいるから、なかなか登録会に行けない」という方も、諦めずに調べてみましょう。「土日なら、夫に預けて登録会に行ける」そんな方も多いと思います。
主婦が仕事をするには、配偶者の協力が必須です。まずはその第一歩として、派遣登録説明会に行く間、子どもを預けることからパパの協力を必要とする環境づくりもいいかも知れません。
主婦が派遣登録するメリット
「週3日、時短勤務OK」など、派遣会社の広告を見ていると、子育て中の主婦から見て魅力的な案件がたくさんあるように見えます。ですが、実際にそのような好条件の募集先は、たくさんあるのでしょうか。
「好条件のものばかり広告には表示されるけれど、実際に申し込んだら“広告に掲載されていた案件は、もう他の方で決まってしまいました”と言われるのでは?」そんな風に思われる方も、多いかもしれません。
確かに、広告に表示されるような案件は人気も高く、条件面で主婦に魅力的なものが多いというのも事実です。
しかし、広告に表示されていなくても、登録会に足を運ぶと、希望職種や勤務日数、勤務地、給与など一人ひとりの希望条件にできるだけあう案件をコーディネーターが探してくれます。
パートタイム派遣
例えば、一般的なフルタイム勤務の派遣とは違い、主婦にも優しい就労方法があるのをご存知ですか?
そのひとつが「パートタイム派遣」です。主婦が仕事を探す場合、派遣社員という勤務形態よりも、柔軟にシフトを組むことができる雇い主に直接雇用されるパートタイムとして働く方法を選ぶ方も多いと思います。
でも実は、派遣でも同様のスタイルで仕事ができるのです。パートタイム派遣は、フルタイムではなく、希望の時間や日数を申告し、それに合わせて勤務するスタイルとなります。
例えば「扶養控除内で働きたい」、「子どもが幼稚園に言っている間だけ仕事をしたい」など、さまざまな希望を叶えてくれるのが、このパートタイム派遣なのです。家庭と仕事を上手に両立できる、主婦にとっては非常に魅力的な働き方となっています。
ワークシェア派遣
他にも、ワークシェア派遣というものもあります。こちらは、パートタイム派遣よりも耳慣れない印象を持たれる方が多いかもしれません。
ワークシェアとは、雇用を分け合って、それぞれの労働時間を短くすることを目指す勤務形態のこと。
つまり、ワークシェア派遣とは、労働時間、そして仕事内容を複数人のメンバーでシェアして働く派遣スタイルとなります。
例えば「月・水・木なら勤務できます!」という人と「火曜、金曜は大丈夫です」という人がいたら、その二人の勤務を合わせるとフルタイム勤務のスタッフ一人分の力となるという考え方です。
同様に「午前中のみ」「午後だけなら」という希望も上手に組み合わせて、複数のメンバーでひとつの仕事を担当します。この働き方が魅力的な点は、自分の都合のいい時間で働けるというところにあります。
そして、それ以上に主婦にとってありがたい点は、複数のメンバーでシフトを組むので、子どもの学校行事など、あらかじめ分かっている休暇希望がある時も、事前にメンバー内で調整できるというところにあります。
また、主婦が複数名ワークシェアメンバーにいる場合は、子どもの体調不良などの突発的なお休みにも、代わりに出られる人が勤務できるようにつながりを持っておくことが可能です。働きたい主婦にとって、一番の悩みは子どもの急病での突発的な欠勤。
そんな主婦ならではの悩みを理解し、助け合いながら仕事ができる、理想的なスタイルとなっています。
主婦の派遣スタッフの給料や税金などお金に関する注意点
「派遣スタッフとして働く」と決めたら、考えなくてはいけないのが税金や、雇用保険、健康保険など社会保険のこと。
夫の扶養となるのか、それとも扶養枠をはずれて独立して税金を納め、社会保険に加入するのかが大きなポイントとなります。
「派遣社員」という働き方は、時給が高く設定されていることが多いため、扶養内で働くというのがなかなか難しい部分もあるというのが現実です。
年収130万円以上になると、厚生年金と健康保険料を個人で支払う必要が出てきます。
例えば、135万円とか、140万円という、ほんの少しの額だけでもオーバーして扶養を外れてしまうと、社会保険料を自分で支払わなくてはいけなくなるため、手取りは大幅に減ってしまいます。
将来的にもらえる年金は増えますが、子育てなど今目先で収入を増やしたいと考えている主婦にとっては、悩ましいところですよね。
扶養を外れて、しっかり働くと決めている場合は、160万〜170万円以上を目指して仕事をするといいでしょう。
その程度の収入があれば、社会保険や所得税のことを考えても、手取りが減ってしまうということはありません。
働いた分だけ、しっかりと手取りが増えていくことになります。その上、将来的には年金も多少なりとも上乗せされるのですから、頑張るならしっかり頑張るというのも一つの選択肢。
派遣会社によっては「扶養内で働く」ことを考慮した案件も用意されていますので、相談してみるといいでしょう。
「せっかく派遣で仕事をするのだから、しっかり稼ごう!」というのも一つの考え方ですし、「扶養内で仕事をしたい」というのももちろん分かります。よく考えて、働き方を決めることが大切です。
主婦のパート、アルバイトと派遣はどっちがいい?
パートやアルバイトと、派遣の違いはどのような点にあるでしょうか。パートやアルバイトは、勤務先の企業に直接雇用されます。
派遣社員は、派遣会社に登録した人物を、派遣会社のスタッフとして企業に紹介し、就業するというスタイルとなります。
あくまで勤務先の企業に直接雇用されるのではなく、派遣されたスタッフとして仕事をすることになりますので、間接雇用ということになります。
直接雇用と間接雇用の違い
では、直接雇用と間接雇用の違いには、どのような点があるでしょうか。一番大きな違いは、何か交渉をする際に直接上司に話をするか、担当のコーディネーターにするかという点が挙げられます。
勤務先に直接雇用されているパートの場合、さまざまな雇用条件の交渉などは、勤めている本人と雇用主である上司が行います。
しかし、派遣スタッフの場合はどのような相談ごとも仕事先の上司に直接するのではなく、派遣会社の担当者を通すというのが大きな違いです。
勤務期間についても、直接雇用されているパートの場合は基本的にはあらかじめ決まっていないことの方が多く、勤務先のニーズと働くパートスタッフの希望がうまくマッチすればいつまででも仕事を続けることが出来ます。
一方で、派遣社員は基本的に契約期間が決まっているのが大きな特徴で、デメリットとも言えるでしょう。
そのため、定期的な更新が必要となり、場合によっては会社側から任期満了で契約終了となる可能性もありますし、派遣社員側の都合で更新しないという選択もできるのです。
では次に、福利厚生などの面を見てみましょう。パートの場合は、雇用されている会社の規定に準ずる形で通勤手当や社会保険などを受けることが可能です。
稀ではありますが、規模の小さな会社では、扶養を超えた場合年金や住民税を個人で支払わなくてはならないケースもありますので、事前にしっかり確認しましょう。
一方、派遣社員の場合は、社会保険等は派遣会社のものに入ります。福利厚生の利用も可能となるのは、嬉しい点といえるでしょう。
直接雇用、間接雇用の違いについて見てきましたが「直接」「間接」と言葉がついている通り「自分がこの会社の一員である」という感覚を強く感じるのが直接雇用であるパートとなります。
一方「派遣の方」「派遣さん」などと呼ばれることもあり、どこかよそよそしさの残るお付き合いとなるのが間接雇用である派遣という働き方と言えるでしょう。
少し寂しく感じることもあるかもしれませんが、子育てに、家事にと忙しい主婦にとっては、そのくらいドライなお付き合いの方が助かる、という声があるのも事実です。
子持ちの主婦におすすめの派遣求人
それでは、お子さんをお持ちの主婦の方におすすめの職種や求人をご紹介します。
スポット派遣
スポット派遣という言葉を、聞いたことはありますか?スポットというのは、最短だと1日から繁忙期に企業へお助けで入る働き方です。
決算前のオフィスワークや、テレビCMを流したタイミングでのコールセンター受信業務、イベントスタッフなどがあります。
子どもを保育園には入れずに、夫に預けられる土日だけ仕事をしたいという方や、レギュラーで勤務するほどの時間がまだ取れないという主婦に人気の働き方となっています。
10時〜16時まででもOKな時短派遣
勤務時間が短いのが、なによりも魅力の時短派遣のお仕事。10時〜13時まで、13時〜17時までとさまざまな勤務時間の設定があり、自分の都合に合わせて仕事をすることが可能です。
決められた時間内に、与えられた仕事をこなすのが最低限のルールとなりますので、残業もあまりありません。お迎えの時間が決められている幼稚園や保育園のお子さんを持つ主婦には、特に人気の働き方です。
学校事務
大学や高校、専門学校などの事務スタッフは、基本的に学生が休みである長期休暇中はお休みとなります。
同様の理由で、平日のみ、時間も16時までと短めに設定されていることも多く子どもが小さな主婦にとっては魅力的な仕事と言えるでしょう。
パートタイム派遣
複数人のスタッフでチームを組んで、仕事をするスタイルです。自分の希望する曜日や時間帯の希望を出し、それぞれの都合を考慮の上シフトを組んでもらえるため、子どもがまだ小さくフルタイムには不安がある方や、家族の時間も大事にした方におすすめの働き方となります。
長期派遣を希望する主婦へのおすすめの仕事内容
子育てがひと段落し、落ち着いて長期のお仕事をしたい。そんな風に考えている主婦におすすめなのは、学校事務や金融事務の派遣です。学校や金融機関は、営業している時間自体が短いため、無理なく続けやすい仕事といえます。
「とにかく仕事につきたい」と焦る気持ちが出てくるのも分かりますが、長期での就労にあたり、大事なのはとにかく無理な就業条件で引き受けないこと。
「このくらい大丈夫かな」と引き受けて、後になって「やっぱりできませんでした」となってしまっては、派遣会社にも、就労先の企業にも迷惑を掛けることになります。派遣社員として仕事をするには、信頼関係がなによりも大切です。
自分できちんとまっとうできるかを慎重に判断し、大丈夫と確信が持てたもののみを引き受けるようにしましょう。
「残業が多くないか」「休日出勤はないか」「仕事内容的に自分にできるものかどうか」よく考え、慎重に判断することが大切です。
短期派遣を希望する主婦へおすすめの仕事内容
短期での仕事を希望する場合は「挑戦してみたい」仕事にトライするのもいいでしょう。
試験監督や、テレフォンオペレーターなどは、人気の高い短期のお仕事となっていますが、例えばイベントスタッフや販売スタッフなど、日常とは少し離れた仕事をしてみるのもいい経験となります。
単発のお仕事は、一日フルタイムでの勤務となることが多いのですが、その日だけは主婦であることを忘れて仕事に集中することができるため、リフレッシュにもつながります。
また、イベント系の仕事は周りから刺激を多く受けることもできますので、日々淡々と家事に育児にと落ち着いてこなすことが求められる主婦にとって、新鮮な時間を過ごすことができるのも魅力でしょう。
土日限定、午前中だけ、週2〜3日だけと時間の自由度が高い派遣の仕事を探すには?
夫に子どもを預けられる週末だけ働きたい、幼稚園に言っている午前中だけ仕事をしたい。そんな自由度の高い派遣の仕事を探す時には、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
時短勤務や、土日のみの勤務の仕事というのは、人気が高いのも事実です。でも、結婚する前にしていた仕事経験やキャリアや自分の強みを活かすことが出来る仕事を探すようにすると、希望にあった仕事に就きやすいもの。
英語や簿記など、分かりやすく資格として証明できるものがあれば、なおさら歓迎されます。「特にスキルも、キャリアもない」と思われた方も、諦めないでください。
仕事を探しながら、自分に取得できる資格を取るのも、一つの方法です。そして、一つの職場に長く従事するのも、明確な資格はなくともキャリアとなり、評価されます。
自分の勤務条件とは合わない仕事を急いで見つけても、長く続けられなければそれは雇用契約した側も、された側にとっても不幸なこと。時間を掛けて気長に、自分の希望にあった仕事選びをしてみましょう。
主婦に人気の人材派遣会社を徹底比較
派遣というと「フルタイム」というイメージがあるかもしれませんが、実際には「週に数日、短時間勤務を希望する主婦向けの求人情報を多く扱う派遣会社」というものも存在します。
また、セミナーなどを開催し、自分の知識を深め、スキルアップにもつなげられる会社もあります。
派遣会社ごとに強みや特色があるので、登録する前によく比較検討しましょう。自分の今までのキャリアを活かせる分野で、自分の希望するスタイルで就業可能な派遣会社がないかを調べることがポイントです。
テンプスタッフ
業界でもトップクラスのシェアと実績を誇るテンプスタッフでは、子育てママ支援を打ち出しており、主婦が働きやすい条件の案件が充実しています。
また、主婦としてどうしても手を取られてしまう出産や子育て、介護に対しても休暇を完備。福利厚生ではeラーニングでスキルアップを目指せるサービスなども展開しており、主婦には嬉しい充実のサポート体制が整っています。
「働くのが久しぶりで不安」そんなママにも、丁寧なカウンセリングがあるので安心です。
リクルートスタッフィング
リクルートグループという後ろ盾があるから、安心して働けるシステムが魅力の一つ。現在は「はたらく×育児」実現に力を入れており、ベビーシッター割引や就職支援サービスなども充実しています。
eラーニングも受講可能で、スキルアップすればそのスキルはすぐに反映され、そのスキルを活かした就労にもつながるなど、ママを応援するサポート体制が整っています。
一定の条件を満たすと、人間ドックやフィットネスクラブの割引サービスなど、充実のサービスを誇るリクルート健康保険に加入も可能です。
しゅふJOBスタッフィング
今、注目の「パートタイム派遣」の仕事情報が充実している「しゅふJOBスタッフィング」は、結婚後の「はたらく」を応援して12年目の派遣会社です。
「家庭と仕事を両立させたい」という女性の願いを叶える「パートタイム派遣」という働き方にフォーカスし「時短勤務」「週3日〜週4日」「扶養内」といった、主婦にはありがたい条件の案件を多数掲載しています。
結婚や子育て、介護など、女性が「働きにくい」タイミングはどうしても出てきてしまうもの――そんな時でも、自分のライフスタイルに合わせて仕事を続けられるような案件が多数掲載されています。
まとめ
主婦が派遣社員として働く場合についてご紹介しましたが、いかがでしたか?主婦の眠れるスキルを世で活躍させたい――そんな社会の取り組みと、仕事をしたい主婦の願いが、今新しい働き方を実現させようとしています。
無理をせずに子育てしながら、家事をしながら女性が活躍できる社会を目指して、私たち女性自身も積極的に動いてみましょう!
★おすすめの派遣会社BEST5
以下、大手5社のうちから2〜3社を選んでの複数登録がおすすめです。中でも事務職系のお仕事を希望するのであればテンプスタッフ、女性向けの福利厚生制度を重視するのであればスタッフサービスがおすすめです。
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