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単発日雇い派遣のルールとメリット・デメリット

“今すぐにお金が欲しい”という時に便利な単発の日雇い派遣。しかし、2012年10月に施行された改正労働者派遣法で、日雇い派遣は原則禁止になりました。

ただし、これにはいくつか例外があり、例外項目にあてはまれば日雇い派遣で働くことは可能です。

今回は、そんな単発の日雇い派遣ができる条件や、メリット・デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。

なぜ日雇い派遣は禁止になったの?

企業にとって派遣は、求人広告を出す、採用試験や面接をする、さまざまな手続きを行うといった採用プロセスを省略できるため、簡単に人材を集められるとても便利なシステムです。

繁忙期や新事業立ち上げに伴う人手不足など、企業にとっては必要なときに気軽に利用できるメリットがある反面、派遣社員にとっては、不要になったら簡単に契約を切られることもある非常に不安定な雇用形態となりました。

これが、みなさんもよく耳にするであろう「派遣切り」というものです。

そしてこの派遣切りが特に深刻化したのが、2008年の世界金融危機につながった「リーマンショック」のとき。自動車産業を中心に多くの企業の業績が悪化したため、企業は真っ先に弱い立場である派遣労働者を解雇していきました。

工場など製造業の日雇い派遣の場合、企業が用意した寮に住み込みで働くケースも多いのですが、この派遣切りに合った方たちの多くは、仕事だけでなく住む場所も同時に失ってしまいました。

単発派遣、日雇い派遣は、こういった雇用の不安定さが問題になり、2012年に改正された労働者派遣法で、『雇用契約期間が30日以内の派遣』は原則禁止されることとなりました。

単発の日雇い派遣がOKのケース

ただし、例外的に、日雇い派遣を認められているケースもあります。それは以下のいずれかの業務、または条件に当てはまる場合です。

日雇い派遣が可能な業務

例外的に、日雇い派遣が認められている業務というものがあります。経験が必要、または専門性が高い点が特徴で、その人の持っているスキルによって仕事の成果が大きくされるような業務が対象となっています。

@ソフトウェア開発
A機械設計
B事務用機器操作
C通訳・翻訳・速記
D秘書
Eファイリング
F調査
G財務処理
H取引文書作成
I添乗
Jデモンストレーション
K受付・案内
L研究開発
M広告デザイン
N事業の実施体制の企画・立案
O書籍などの制作・編集
POAインストラクション
Qセールスエンジニアの営業・金融商品の営業

日雇い派遣が可能な条件

以下のいずれかの条件にあてはまる場合、日雇い派遣は可能になります。

@60歳以上の人
A雇用保険の適用を受けない学生
B年収500万円以上で、副業として派遣をする場合
C世帯収入が500万円以上で、主たる生計者でない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

@60歳以上の人

労働契約日の時点で満60歳以上の人は短期派遣をすることができます。

A雇用保険の適用を受けない学生

この場合は、親が主たる生計者となります。学生本人の収入は、生活自体を左右するようなものとはならないため、日雇い派遣の仕事を請けることが可能です。

B年収500万円以上で、副業として派遣をする場合

年収が500万円あれば、万が一急に派遣の仕事が終了したとしても、生活自体にそれほど大きなダメージはありません。ですから、主たる収入がしっかりしていれば、日雇い派遣の仕事も請けることが可能です。

C世帯収入が500万円以上で、主たる生計者でない場合

主たる生計者とは、“世帯年収の50パーセント以上を稼いでいる人”を指します。ですから、夫や妻の年収が500万円以上であれば、条件を満たしていることになります。

また、1人暮らしをしている学生も親の扶養に入っているため、親が主たる生計者となり、日雇いの派遣が可能です。

日雇い派遣OKの条件が抱える問題点

日雇い派遣禁止には、“安易に日雇い派遣という不安定な雇用形態を選ぶことで、ワーキングプアになることを防ぐ”という狙いがあります。そのため、日雇い派遣ができる条件は、

●派遣の仕事による収入が、生活を左右しない
●安定した収入のベースを持っていること

となっています。ただ実際には、

“年収が200万円ほどしかないので、少しでも生活費の足しにしたい”
“夫の収入だけではローンの返済ができない“

こういった切実な問題を抱えた人こそが日雇い派遣をする傾向にあります。そのため、派遣法改正は、労働者から雇用の機会を奪っていると指摘する声も多く出ています。

単発の日雇い派遣の登録方法

単発で日雇い派遣の仕事をしたいと思ったら、まずは自分が日雇い派遣に応募できる条件を満たしているかどうかを確認しましょう。派遣登録の方法は以下の通りです。

@Webエントリー、または電話で派遣登録説明会の予約をする
A派遣会社の指示通りに、履歴書、職務経歴書、印鑑、身分証明書、給与振込先などの準備をする
B派遣登録会に参加する
C仕事の紹介を受ける

派遣登録説明会では、まず派遣システムの説明を受け、エントリーシートに必要事項を記入または入力します。次に、職種によってはスキルチェックを受け、最後に担当コーディネーターと面談を行います。

面談では、希望職種や勤務可能な曜日、時間帯などをヒアリングされます。条件に合う仕事があれば、その場で紹介されることもありますし、後日改めて連絡をしますという形で終了となるケースもあります。

登録した派遣会社からは、メールマガジンなどでお仕事のお知らせが送られてきたり、条件に合ったお仕事があれば電話がかかってきて紹介されることもあります。

メールマガジンに記載されているような仕事は人気も高いので「この仕事をしたい」と思ったら、なるべく早く派遣会社に電話をし、応募可能か確認をしましょう。

また、派遣会社の求人検索で良い案件を見つけた場合も、すぐに連絡をしましょう。

単発の日雇い派遣で働くメリット

それでは、単発の日雇い派遣で働くことにはどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

いろいろな仕事が経験できる

単発の日雇い派遣で働く大きなメリットは、興味のある仕事に気軽に挑戦できる点でしょう。“興味はあるけど、いきなり長期契約をすると続くかどうか心配”という方でも、単発ならお試し感覚で働くことができます。

また、まだやりたい仕事がない、自分にどんな仕事が向いているのか分からないという方も、さまざまな職場を経験する過程で、適職を見つけられるかもしれません。

自分の好きなタイミングで仕事ができる

「学校や就職活動が忙しくて、月単位の仕事は受けられない」「子どもの幼稚園や学校の予定に合わせて働きたい」「休日におこずかい稼ぎをしたい」…単発の日雇いには、そんなさまざまな事情の方が、自分の好きなタイミングで働けるというメリットがあります。

給料がすぐに受け取れる

単発の派遣の仕事の中には、中・長期の派遣と違い、日払い、週払いといった支払方法採用している案件もあります。

夏休みに旅行をしたい、カードの支払いがある、当面の生活費に困っているなど、すぐにお金が必要な場合に便利です。

人間関係の煩わしさがない

数ヶ月単位で同じ職場で仕事をする一般派遣と違い、単発の日雇い派遣は職場の人間関係に悩まされることがありません。

職場の派閥に巻き込まれたくない、飲み会が苦手、仕事仲間とはドライな関係でいたいといった方には向いている雇用形態です。

単発の日雇い派遣で働くデメリット

自由度の高い単発派遣ですが、やはり単発だからこその大きなデメリットもあります。

収入が安定しない

1番のデメリットは、継続的な仕事ではないため、収入が安定しないことにあります。そのため、単発の仕事のみで家計を支えることは、かなり難しいでしょう。

また、就業期間が1日〜数日と短いため、終了したらまた新たに仕事を探さなければいけない手間もデメリットと言えるでしょう。

キャリアアップにはつながらない

単発の仕事は、自分自身の経験にはなりますが、キャリアアップにつながることはほとんどありません。数日の勤務では、履歴書や職務経歴書に書けるほどの「経歴」とは言えないでしょう。

キャリアアップを目指すのであれば、やはり数ヶ月〜数年に渡って同じ職場で仕事をする必要があります。

単発の日雇い派遣の給料の支払いや社会保険ってどうなるの?

単発の日雇い派遣の給与は、雇用主である派遣会社から支払われます。

即日支払いに応じてくれる派遣会社の場合は、お仕事終了後に派遣会社まで給与を受け取りにいくパターンが多いようです。窓口で領収書に記入するため、印鑑の持参が求められます。

ただし、給与が支払われるタイミングは、派遣会社によって異なります。“日雇い=日払い”と思われがちですが、必ずしもそうではないため、仕事をスタートする前にきちんと確認しておく必要があります。

また、社会保険に関しては、雇用期間が2ヶ月以上であることが加入条件の1つになっています。日雇い派遣はこの条件をクリアすることができないので、「社会保険には加入できない」ということになります。

単発派遣と単発アルバイトの違いは何?

最も大きな違いは、単発派遣は上記で述べた条件をクリアしていないと仕事に就けないという点でしょう。一方、直接雇用のアルバイトの場合は、上記の項目を満たしていなくても、日雇いや単発で就業可能です。

例えば、本業は会社員だったとしても、夏休みや年末年始などの長期休暇を活用してアルバイトをすることは可能です。

しかし、日雇い派遣の仕事をする場合には、本業の年収が500万円以上である必要があります。本業の収入が心もとないから日雇いで稼ぎたいのに、年収の低さがネックで日雇い派遣として仕事ができない…なんとも納得のいかない話ですが、これが現状なので、仕方がありません。

年収がネックになって日雇い派遣の仕事ができない場合は、短期アルバイトや日払いバイトをするようにしましょう。

では、条件を満たしていて単発派遣も、単発アルバイトもできる状態だったことを前提とした時、その違いはどこにあるのでしょうか。

まず、大きく違うのは雇用主です。派遣の場合は、派遣会社に雇用され、派遣先企業で就業する間接雇用となります。一方、単発アルバイトは直接雇用です。

給料や福利厚生に関しても、派遣スタッフは派遣会社からお給料を支払われ、福利厚生も派遣会社のものに加入することになりますが、直接雇用のアルバイトの場合、給料は雇用主である企業からもらい、福利厚生もその企業のものとなります。

また、派遣の場合、交通費支給の案件はほとんどありません。ですから、自宅から勤務地までが遠く、交通費がたくさんかかる案件はいくら時給が高くても総合的に見て割が悪くなる可能性があるので注意が必要です。

女性が単発の日雇い派遣でお仕事するのに人気の職種

女性に人気の単発日雇い派遣のお仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。

アパレル・コスメの販売員やキャンペーンスタッフ

ファッションブランドやコスメの販売員は、クリスマスシーズンや年末年始、バレンタイン時期などが繁忙期となります。華やかな場所が好きな方、ファッション業界に興味のある方、服やお化粧が好きな方、接客が好きな方に人気です。

受付業務

イベント・自動車のショールーム・住宅展示場の受付なども、女性人気の高いお仕事です。コミュニケーション能力やビジネスマナーが重視され、また適正としては人と話すことが楽しいと思える方が向いています。

試験監督

TOEIC、英検、大学の試験、国家資格や民間資格などの試験監督をする仕事です。服装や髪形に指定のあるケースが多いですが、特に社会人経験がなくても、何らかの知識やスキルがなくても、日程さえ合えば、どなたでも挑戦しやすい仕事です。

仕事内容の割に時給が良いと人気も高いため、求人情報をこまめにチェックし、募集案件を見つけたらすぐに派遣会社に問い合わせをしましょう。

男性が単発の日雇い派遣でお仕事するのに人気の職種

男性に人気の単発日雇い派遣のお仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。

選挙作業

選挙作業は、選挙にまつわるさまざまな作業を行う仕事です。投票所準備や当日の誘導、開票作業などを行います。なかなか覗くことのできない世界を見ることができ、社会勉強にもなると人気となっています。

イベントスタッフ

コンサートやライブ、スポーツイベントなどの会場設営・物品販売・警備などを行います。賑やかな場所が好きな方、みんなで1つのイベントを成功させようという意識の強い方、また丁寧で明るい対応ができる方に向いています。

イベントは土日祝日に開催されることが多いので、大学生や平日は他の仕事をしているという方にオススメです。大量募集、未経験OKの案件も多いため、見つけたらすぐにエントリーしましょう。

学会運営

アカデミックな香りのする学会運営のお仕事は、落ち着いた雰囲気の中でお仕事したい方には人気となっています。仕事内容も受付やクローク、会場誘導、会場アナウンスなど難しいものではありません。きちんとした言葉遣いと、丁寧な対応が求められる仕事です。


単発の日雇い派遣の仕事探しでおすすめの人材派遣会社の登録先一覧

日雇い派遣に強い派遣会社について、ここではご紹介します。

ランスタッド株式会社

大手ながら、短期や日雇い案件を豊富に取り扱うランスタッド株式会社。日雇いや単発の仕事をしたい場合、効率よく仕事を探すことができます。オランダを拠点に持つ派遣会社ですが、日本での知名度はまだそれほど高くないため、狙い目の派遣会社とも言えるでしょう。

テンプスタッフ

求人数国内トップレベルを誇るテンプスタッフは、女性の社会進出支援をしている派遣会社ですが、男性に向けたお仕事ももちろん取り揃えています。「自分らしく」をテーマに、さまざまなライフスタイルに合わせた働き方ができる求人が多く、短期や日雇いの仕事も充実しています。

エン派遣

エン派遣は、エン・ジャパンが運営するさまざまな派遣会社の求人案件を総合的に扱う派遣求人ポータルサイトです。ピッキングや商品の梱包・仕分けなどの工場・倉庫系の仕事から、催事場での販売業、イベントの受付・誘導など多くの単発案件を扱っています。

希望条件を登録しておけば、新着求人が出た際にメールが届くシステムは、大変便利と好評です。

まとめ

単発の日雇い派遣には、自分の都合に合わせて働ける自由度が大きい反面、安定した収入は見込めないデメリットもあります。

そのため、単発の仕事のみで家計を支えるといった働き方には向きません。しかし、

●留学資金や旅行資金、資格試験、生活費、趣味などのためにお金を貯めたい学生
●休日を有効活用して収入をアップさせたいサラリーマン
●スキルや経験があるものの、子育てや介護のために長期間働くことができない主婦

などには、非常におすすめの雇用形態です。日雇い派遣ができる条件に当てはまる方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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