派遣社員が職場でいじめやパワーハラスメントを受けた場合の相談先や対処方法の詳細

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派遣社員が職場でいじめやパワーハラスメントを受けた場合の相談先や対処方法

派遣として仕事を続けていこうと考えている方にとって「派遣先企業でのいじめやパワーハラスメントって、本当に存在するものなの?」と不安に思われることもあるかもしれません。

ニュースで取り上げられているようなものや、ドラマとして扱われているほどハードなものは極端ですが、現実として残念ながら、どのような派遣先にも大なり小なりいじめやパワーハラスメントのようなものは存在するのが現実と考えたほうがいいでしょう。

派遣は、派遣先企業においては外部から来ているスタッフという扱いになります。

そして、派遣スタッフが所属している派遣会社のスタッフは、月に一度面談に来てくれはするものの、常駐して様子を見守っていてくれるわけではありません。

毎日仕事に行く派遣先企業とも、自分が所属する派遣会社とも微妙な距離があるのが派遣スタッフという立場です。

派遣スタッフには、そのような環境で上手に生き抜いていくスキルが必要となります。

ですが、万が一自分がいじめやパワーハラスメントのターゲットになってしまった場合は、どのように切り抜けたらいいのでしょうか。

派遣先企業がクライアントである派遣会社の立場や、自分自身が就業している派遣先企業との関係性を考えると、悩ましいですよね。

今回は、派遣スタッフが派遣先企業の職場でいじめやパワーハラスメントを受けた場合に、どのように対処すべきかについて、詳しくチェックしていきましょう。

派遣先企業での派遣スタッフのポジションとは?

派遣先企業で、派遣スタッフがもしいじめやパワーハラスメントを受けたら、どのように対処すればいいのでしょうか。

派遣会社のスタッフとして、派遣会社からクライアントである派遣先企業に紹介されて就業しているのが、派遣スタッフです。

外部の会社から派遣されて仕事をしていますから、派遣先企業の正社員の人たちからすると「よその人」という扱いをされることが多いもの。

「どうしても“派遣さん”というイメージで付き合ってしまう」
「飲み会やランチにも、なんとなく誘いにくい」
「プライベートな話がしにくいので、どんな人かよく分からない」

派遣スタッフが就業している職場からは実際、そんな声も聞こえてきます。

派遣スタッフ自身も、職場のメンバーと親しくなりたいとは思いつつも、どこまで深く付き合っていいものか迷っている人が多いというのが実情です。

「仕事は仕事」と割り切って、定時に帰宅するように努めていると、それはそれで「付き合いが悪い」「とっつきにくい」と批判されてしまうことも。

本来であれば、与えられた仕事をきっちりとこなし、定時に上がることに何の問題もありません。それなのに、いろいろと言われてしまうのは、非常に不本意ですよね。

かといって「早く帰るといろいろ言われるから」と残業をたくさんしていると「仕事が遅くて残業ばかりしている」と注意を受けてしまうケースも。

派遣スタッフの場合、時給制で仕事をしていますから、残業するとその分給与が増えてしまいます。そのことを、あまり快く思わない派遣先企業もあるのです。

派遣スタッフは、このように非常に難しいポジションに立たされることも珍しくありません。

さらには、残念なことに派遣先企業の社員からすると、派遣スタッフは「自分よりも弱い立場の人」と判断されがちです。

直接企業に雇用されている方が、なんとなく優位であるとイメージしている人が多くいるのです。そうなると、職場で何か問題が起こったり、気にくわないことが出てきたとき、思わずその矛先が派遣スタッフに向いてしまうことも。

「そんなひどい話が本当にあるの?」と思われるかもしれませんが、実際にそういったことは比較的頻繁に起こっています。ここからは、実際に派遣スタッフがどのようないじめやパワーハラスメントを受けたことがあるかを見ていきましょう。

派遣社員が職場でいじめやパワーハラスメントを受けるケースいろいろ

「派遣スタッフが職場でいじめやパワーハラスメントを受ける」そんなドラマのようなこと、本当にあるの?と思うかもしれません。

ですが、派遣スタッフに限らず、職場でのいじめやパワーハラスメントは近年増加傾向にあります。では、実際にどのようなケースがあるのか、具体的に見ていきましょう。

次の契約更新はしないからね!」と脅かされたケース

比較的多いのが、派遣先企業の社員や上司から「仕事が遅いから、次の契約更新はできない」「スキル不足なので、契約期間が終了したら派遣終了ね」と言われたというケース。

そんなことを言われたら、ショックですよね。ひどい言い方だと思います。ですが、派遣先企業としては「派遣スタッフ=即戦力」として考えてカウントしています。

その分、派遣会社には実際に高いお金を支払って雇っているスタッフだという思いも、そこにはあるでしょう。

それなのに、派遣スタッフが期待していたよりもスキルがなく、仕事ができない場合、派遣先企業もそのスタッフの扱いに困惑するケースもあるようです。

もし「次の契約更新はしない」と言い渡されたら、もしかしたら、自分がしっかりと先方の期待に応えられていないのではないか?ということも含めて、自分の勤務態度などを顧みるのもいいでしょう。

そして、改善できるポイントはどんどん改善していきましょう。解雇通告をされた上司に、自分の問題点を聞くというのも、一つの方法です。

いろいろ試してみてもうまくいかなかったり、その通告にどうしても納得がいかない場合は「自分がこの職場にとどまることは本当にプラスなのか、それともマイナスなのか」をよく考えてみることをおすすめします。

同じ職場にしがみつくことが、正解とは限りません。派遣先企業と派遣スタッフにも、相性は存在します。どうしてもタイプ的に合わない、ということも考えられるのです。

もし、プレッシャーがひどく、体調を崩してしまうようなことがあった場合は、すぐに派遣会社に相談しましょう。

「派遣さん」扱いが耐えきれない

次に、派遣先企業の正社員から「どうせ派遣さんだから」という態度で接してこられて、それが辛いというケースについて、ご紹介します。

「派遣さん」として、よそよそしくされるのはまだいいのですが、自分より立場の弱い人間だと判断し、何を言ってもいいと思っている正社員もごく稀にいるようです。

「派遣さん、お茶くみお願い」など、雑用を遠慮なく頼んでくる人や、みんなが嫌がるようなトイレ掃除やごみ集めなどを当たり前のように仕事として依頼されることも。

憧れの企業で、派遣スタッフとして活躍したいと考えていた派遣スタッフが、理想と現実のギャップを感じることも多いようです。

そして、なにより名前ではなく「派遣さん」と呼ばれるのが辛いという人も。

長期で派遣スタッフを受け入れる場合はまた違いますが、短期で採用する場合は特に、名前ではなく「派遣さん」と呼ばれることも多いようです。

短期で派遣を依頼している企業の場合、短い期間でそのスタッフがいなくなってしまうことが分かっています。

大量採用の場合は名前を覚えきれないし、間違えるよりはいいだろうという判断のもと、そう呼んでいるということもあるのです。

悪意なく、つい便宜上「派遣さん」と呼んでいるだけなのです。

特別「意地悪してやろう」と悪意があってそうしているわけではないとしても、派遣スタッフにとっては「名前も覚えてもらえないなんて」と悲しい仕打ちに感じてしまうことも。

いじめというほどのものではありませんが、日々繰り返されることなので、ストレスに感じる人も多いようです。

若い正社員から軽んじられる

また、年下の正社員からあまりにも不敬な態度をとられることにショックを受ける派遣スタッフも多いようです。

立場的には、職場の上司となる派遣先企業の社員なのだからと理解していても、良識ある人なら年長者である自分に対して敬意を払ってくれるという思いがどこかにあり、あまりにもフランクに、カジュアルな扱いを受けると戸惑うケースも。

ですが、派遣先企業の上司にたてついても、いいことはありません。

「この社員さんは、まだ社会経験が浅い人である」と理解し、その口調を聞き流すことができれば、ストレスを軽減することができるでしょう。

「飲み会に誘われない」「飲み会を強要される」ストレスも

派遣スタッフが「派遣先企業の飲み会に、一度も誘われたことがない」と嘆いているケースも多いようです。

歓迎会、暑気払い、忘年会、新年会、送別会など、オフィシャルに開催されている飲み会には、声を掛けてほしいと感じている派遣スタッフも多いようです。

それと同じくらい「飲み会を強要される」「無理やり飲みに連れていかれて困っている」という声も。

飲み会に誘われても困惑し、誘われなくても疎外感を抱く――この問題に関しては、派遣スタッフ自身が飲み会の席が好きかどうかや、プライベートと仕事はしっかりと分けておきたいと考えるかにもよりますから、一概にどちらがいい、悪いとは言えない問題と言えるでしょう。

派遣先企業としては、飲み会に誘わないのは「派遣さんなのに、プライベートな時間を使って会社の飲み会に行かせるなんて、申し訳ない」と遠慮していることが多くあるようです。

派遣社員の立場や、プライベートを大切に考え、気を使ってくれるような企業は、良心的な企業と言えるのではないでしょうか。飲み会に誘われない場合は「私は派遣だから」と割り切って、飲み会に関して悩むのをやめてみるのもいいかもしれません。

それでもどうしても寂しい場合は、自分から思いきって「忘年会に参加させていただけませんか?」とお伺いを立ててみてもいいでしょう。

行きたいと意思表示をしたら、あたたかく受け入れてくれる会社の方が案外多いものなのです。

「飲み会に行くぞ!」と強要されるケースは、職場全体のノリが良く、みんなで盛り上げていこう!頑張ろう!と士気を高めるような風土の会社に多く見られる傾向です。

この場合は、パワーハラスメントとして認められる事案となることもあり得ます。

派遣スタッフは、派遣先企業とは直接雇用関係はありませんが、派遣先の上司の指示に従うことが求められています。そうなると、やはり派遣先の職場の上司に「飲みに行こう!」と言われたら、断りにくいですよね。

それが度重なり、プレッシャーとしてストレスを感じるような場合は、パワーハラスメントとして認められることもあるということを、知っておきましょう。

派遣先企業で感じる疎外感

派遣先企業で特別いじめられているわけではないけれど「派遣だから」という扱いを受けていて寂しさを感じるという人は、意外と多いようです。

例えば、派遣先企業で社員食堂を使えなかったり、駐車場の利用は社員のみとされているケースも。さらには、派遣はデスクが小さかったりすることもあると言います。

派遣先企業の言い分としては「派遣スタッフが食堂を使うと正社員が食事する場所がなくなってしまうほど、派遣の人数が多いから」「限られた敷地で、全員が車通勤になると困る」「オフィスが狭いから」と、言われてみれば「仕方がない」と思うような理由があるようです。

また、仕事内容に関しても地味で単純な作業ばかり任されて、もういや!と思うこともあるでしょう。ですが、派遣スタッフに単純作業が回ってくるのには、理由があります。

派遣スタッフは、正社員とは違い業務拡大や欠員による人員不足を埋めるために期間限定で派遣されるケースが一般的です。一方、派遣先企業の正社員はその会社の成長・発展のために力を尽くすことが求められている立場。

スキルを磨き、キャリアアップしてほしい正社員にルーティンな単純作業や、スキル向上にはつながりにくいような繰り返し作業を任せるというのは、会社としても有益ではないという判断になります。

それに対して派遣スタッフは、業務内容は誰でもできる単調なものであっても、日々丁寧に取り組んでくれればそれで十分な立場です。

そうなると、どうしてもルーティンワークや単調な仕事を与えられがちになってしまいます。

派遣先企業としてみれば、人手が足りずに派遣を依頼しているのですから、必要な業務をこなしてくれるだけで派遣スタッフの存在は、十分ありがたいものなのです。

このような理由から、派遣スタッフには単純作業が回ってくるケースが多いと言えるでしょう。ですが、派遣スタッフとしては「こんな仕事しか依頼されない」と感じてしまうこともあるのですから、難しいですね。

「派遣は派遣」と割り切って、与えられた業務をコツコツとこなし、プライベートと仕事をしっかりと分けた働き方をするというのも、派遣だからこその働き方。

与えられた仕事を丁寧に、しっかりとこなしていれば、きちんと評価されます。それ以上のことを求められないからといって、疎外感を抱く必要はありません。

とはいえ、チームで仕事をしていて、繁忙期を抜けたら打ち上げに行ったりしている正社員を見ながら羨ましく感じる派遣スタッフも多いようですね。

参加したい気持ちがあるなら、素直に自分から「打ち上げるときは誘ってくださいね」と言ってみるのもいいでしょう。一定の距離を保って、派遣として仕事をすることに徹するもよし。

自分から声を掛けて、派遣先企業のスタッフとの距離を縮めるのもよし。

アクションを起こしてもらうことを期待するばかりでなく、自分なりのちょうど良い距離感を見つけられるように、派遣スタッフ自身が動いてみることも大切なことと言えるでしょう。

プライベートなことを根ほり葉ほり聞かれて噂を流される

派遣先企業の上司にプライベートなことを詳しく聞かれ、戸惑いながらも答えていたら、気が付いたら職場の人みんなが自分に関する情報を知っていた、しかも脚色されておもしろおかしく話をされていた、ということもあるようです。

プライベートなことは話したくないと思っていても、派遣先企業の上司から質問されると「答えないといけないのかもしれない」と思ってしまい、つい話してしまうという人も多くいます。

プライベートな深い質問をすること自体、良識に欠けていますが、それを噂話にしてしまうなんて、ひどいですよね。

ですが、新しくきた派遣さんの情報を手に入れて、善意でオフィスの人たちに伝えているケースもありますから、一概に訴えることは難しいのが現実です。

派遣スタッフとして仕事をしていると、その立場のあいまいさから、本来であればそれほど大きな問題ではないことを非常に大きな悩みのように抱えてしまうケースがあります。

ただ、実際にいじめまがいのことや、パワーハラスメントを受けることも、確かにあります。残業がなく、拘束時間も短く、責任も軽い派遣という働き方を選んでいる以上、仕方がないとあきらめるべき部分なのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。

いじめやパワーハラスメントを受けたら、きちんとそれなりの対処をするようにしましょう。

パワーハラスメントやいじめを受けたときの正しい対処法とは?

いじめやパワーハラスメントを受けたら、どのように対処するのが正解なのでしょうか。まずは、自分ができることから考えてみましょう。

できるだけスルーする

子どものいじめと変わらず、相手がしたことにしっかりと反応してしまうと、それをおもしろがってどんどんエスカレートしていってしまうことも考えられます。

何か嫌味を言われたり、大きな声を出されても、できるだけ平静を装いましょう。本当は悔しくて、悲しくても、それを表に出してしまうと相手の思うツボにはまってしまいます。

パワーハラスメントをする側としても、反応がないとおもしろくなくなってくるもの。ですから、どのようなことをされても毅然とした態度で、できるだけスルーすることをおすすめします。

間違ってもムキになって言い返すようなことは、避けましょう。言い争いになって騒動を起こしてしまうと、派遣スタッフにとってマイナスになることばかりです。

どんなにパワーハラスメントをする側がひどかったとしても、派遣先企業の一員であることに間違いありません。そうすると、派遣スタッフにとって、派遣先企業はアウェイなのです。

そのことをわきまえて、行動するようにしましょう。

パワーハラスメントの経緯を記録する

他に、自分でできるパワーハラスメント対策には何があるでしょうか。「我慢できなくなったら、相談しよう」と考えながら日々耐えている人は多いと思います。

ですが、いざパワーハラスメントに関する相談をしようというときになって、口頭で「こういうことがあった」と説明するだけでは説得力がないと判断されてしまうことも。そのとき、役に立つのは「記録」と「証拠」です。

記憶はあいまいなものですから、証拠としては役立ちません。

ですが、メモ書きでもきちんとした記録が残っていると、それは強みとなります。パワーハラスメントと感じるような行為にあったら、時系列で具体的な記録を残すようにしましょう。記録すべき項目は、以下の通りです。

  • パワーハラスメントやいじめだと感じるようなことが起こった日時
  • 起こった場所
  • どのようなことを言われ、強要されたのか
  • 誰に言われたか
  • 目撃者はいたか

このようなことをできるだけ細かく思い出し、記録しておくことが大切です。

そして、メールや音声データなど、何か証拠となるようなものがある場合は、それも併せて残しておくようにします。最初から訴えるつもりで記録をする人は、多くないでしょう。

でも「いつか、何かのときに備えて」と記録を残しておくと、それだけでも精神的な拠り所になることも。そして、実際に腹に据えかねて訴えるときには、それが証拠となってくれるのですから、記録はしておくに越したことはありません。

記録をしたら、そのメモは大切に保存しておきましょう。

誰に相談するのがベスト?

いじめやパワーハラスメントを受けた場合、派遣スタッフは誰に相談すべきなのでしょうか。派遣会社なのか、職場の上司なのか、それとも弁護士なのか、迷いますよね。

一番多いのは派遣会社の相談窓口や営業担当に相談するケース

まずは派遣会社に相談するというのが、一般的な流れとなっています。派遣スタッフのパワーハラスメントについて相談窓口になることが、派遣元である派遣会社には求められています。

パワーハラスメントやいじめに悩んだら、とりあえず派遣会社の営業担当もしくはコーディネーターに連絡し、相談するのが最善策でしょう。

派遣会社は、派遣先企業と派遣スタッフの間でのトラブルを解決してくれる役割も担っています。事情を話し、理解してもらうことで派遣会社から派遣先企業にそれとなく話をしてくれることも期待できるでしょう。

ただ、派遣会社は、クライアントである派遣先企業よりも立場は弱いもの。一人の派遣スタッフを救うために動いたことで、クライアントを一つ失うわけにはいきません。

そういった力関係が存在しているということは、理解しておきましょう。

それでも誠意ある派遣会社であれば、きちんと間に立って相談にのってくれるはずですし、解決に向けて動いてくれるでしょう。

万が一、派遣会社が派遣スタッフからパワーハラスメントやいじめについての相談を受けたにも関わらず、適切な対応をせず放置して被害拡大につながった場合は、派遣会社に対しても一定の責任を求めることが可能となります。

「使用者責任」がある派遣先企業の上司や窓口に相談する

パワーハラスメントの加害者が派遣先の正社員だった場合、かつパワーハラスメントが業務の延長線上で行われた場合は、派遣先企業に対して「使用者責任」を追及することも可能です。

もし、派遣先企業がそのままパワーハラスメントやいじめを放置した場合、職場の安全配慮義務違反の責任を負うことになり、慰謝料請求の対象となるケースも。

派遣先企業としては、当然そのような事態は避けたいと考えるでしょう。

万が一、自分がパワーハラスメントやいじめの対象となってしまった場合で、信頼して相談できる派遣先の上司やパワーハラスメント通報窓口が存在する場合は、そこに相談するようにしましょう。

ただ、派遣先企業に直接相談をすると、この問題は円満に解決できないのではないかと感じるような場合は、必ずしもその限りではありません。

派遣先企業に相談する前に、派遣会社に相談してみることをおすすめします。

派遣先企業にとって、自分は外部スタッフの一人。

パワーハラスメントをしてしまった自社の社員と、外部スタッフ一人を天秤にかけたとき、どのような判断が下されるかは想像できるのではないでしょうか。

自分が置かれている立場を客観的に捉えて、どのように動くのがベストかをよく考えることをおすすめします。

派遣先企業に対しても、派遣会社に対しても、パワーハラスメントやいじめに損害賠償請求や慰謝料請求を行うことが可能なケースがあるということを、お分かりいただけたでしょうか。

とにかく、パワーハラスメントやいじめを疑う行為があったら、すぐに「記録」に残しましょう。

この記録は、いつか必ず自分の身を助けてくれます。時系列に、簡潔に、そのとき起こったことを分かりやすくまとめておくことで、説得力が増します。

きちんと証拠として残された情報があれば、騒動をあまり大きくしたくない派遣会社や派遣先企業がきちんと対応してくれることが期待できるでしょう。

「労働審判や裁判を起こすところまで、ことを大きくしたくない」というのは、派遣スタッフも、派遣会社側も、派遣先企業も正直な気持ちです。

そのためにも、多少面倒さを感じたとしても記録を残すよう心がけましょう。

いじめやパワーハラスメントのきっかけになりやすい「時給」の話は要注意!

いじめやパワーハラスメントのきっかけになりやすい原因に「時給」がよく上げられることをご存知ですか?

派遣会社の時給をうっかり口走ってしまったことがきっかけとなり「そんなに高い時給を貰っているのなら、もっとしっかり働いてよ!」と職場の上司や正社員から思われてしまったり、実は自分より低い時給で他社から派遣されていたスタッフの態度が急変したという話は、よく耳にします。

やはり、お金の話になると、どうしてもいろいろな感情が表に出てきてしまうもの。時給や待遇に関することは、口をつぐんでおくことをおすすめします。

何も言わずに黙っているだけでトラブルを回避できるなら、簡単なことですよね。あらゆる波風を立てないために、何も言わずにおきましょう。

いじめやパワーハラスメントが原因で体調を崩した場合に労災は降りるのか?

いじめやパワーハラスメントが原因で体調を崩した場合、労災は降りるのでしょうか。

「労災」という言葉を聞くと、イメージとしては業務上の事故などで怪我を負った場合に降りるものという印象を受ける方が多いと思います。

ですが、精神的なダメージが原因の精神疾患も労災認定の対象となることを、ぜひ知っておいてください。

「パワーハラスメントが原因で、メンタルヘルスがおかしくなってしまった」「鬱を発症した」などの場合も、労災認定を受けることができます。

パワーハラスメントによる精神疾患、メンタルヘルスの不調などの労災認定を考えているなら、精神科や心療内科を受診し、診断書を手に入れましょう。

就業期間が短かったとしても、パワーハラスメントの度合いがひどい場合は労災申請し、認定を得られるケースもあります。体調を崩し、仕事が続けられなくなった――そんなとき、労災は大きな助けとなってくれるでしょう。

自分が労災を受けられるかどうか迷ったら、まずは管轄の労働基準監督署に聞いてみることをおすすめします。

いじめやパワーハラスメントを受けた相手を裁判で訴えることは可能?そしてその方法は?

派遣会社や派遣先企業に相談しても、いじめやパワーハラスメントが解決できなかった場合は、労働審判や訴訟を検討することになります。

派遣先企業や派遣会社に対して、法的責任を追及するということです。このとき、先ほどの項目で触れた記録苦が非常に重要となります

パワーハラスメントやいじめは、表立って行われることはあまりありません。

仕事をしていく上での注意や、指導をしているかのように装いながら行われることが多いため「これは明らかなパワーハラスメントだ」と主張できるような証拠をしておくことが、重要なポイントとなります。

先ほど触れたように、とにかく記録を細かく残しておくこと、そしてメールなどもできるだけ保存しておきましょう。

可能であればボイスレコーダーを用意して、パワーハラスメント発言を録音することができると動かぬ証拠となります。

目撃証言をしてくれる社員や、派遣スタッフ仲間がいると一番強いのですが、それぞれの立場もあります。協力を仰ぐのは、難しい面もあるということを理解しておきましょう。

人に頼らなくても、自分で記録を残しておけば、それで十分です。

パワーハラスメントやいじめ加害者に直接慰謝料を請求することも可能

パワーハラスメントを行った当の本人に対して、慰謝料を請求することも可能です。

加害者が派遣先の正社員であったとしても、派遣元の社員でも、一緒に仕事をしている派遣スタッフであっても同様に行うことができます。

また、派遣会社や派遣先企業も対応をしてくれることなく、パワーハラスメント被害が拡大しそうな場合は、派遣社員に対する安全配慮義務違反、もしくは使用者責任により、慰謝料を請求することが可能です。

労働問題に強い弁護士に相談して、労働審判や訴訟を起こし、慰謝料を請求するというのも一つの方法でしょう。

ただ、労働新派や訴訟を起こした場合、今後該当の派遣会社や派遣先企業との付き合いは難しいものになることを覚悟しておきましょう。

一度トラブルのあった派遣スタッフとは、できればもう関わりたくないというのが派遣会社の本音です。

派遣スタッフサイドとしても、パワーハラスメントに対してきちんと対処してくれなかった派遣会社と、再び仕事をしたいと思いませんよね。それと同じことです。

「それでも構わないから、訴訟を起こしたい!」という場合は、証拠や記録をしっかりと集め、弁護士に相談しましょう。

職場で派遣社員がいじめやパワーハラスメントに合わないための対策はあるのか?

派遣先企業でいじめやパワーハラスメントに合わないためには、どのようにすればいいのでしょうか。まず、毅然とした態度でいるように心がけましょう。

いじめられやすい人や、パワーハラスメントの対象になりやすい人というのは、どこかおどおどしていたり、相手の様子を伺いがちな傾向にあります。何をされても、何を言われても平静を装いましょう。

笑って流すことができるレベルのものは、そうしてしまうのも一つの方法です。

派遣スタッフは外部スタッフですから、波風を立てずに仕事をこなしてくれることが派遣先企業にとってはありがたいもの。腹に据えかねるようなことでなく、笑っておしまいにできるレベルの問題は、相手にしないのが一番です。

また、パワーハラスメントを受けたときにその場で怒りに任せて反論するのは避けましょう。
反論すると、相手が激高する可能性があります。

大人の対応を続けることで、パワーハラスメントやいじめを仕掛けてくる相手も徐々に収まってくることも多くあります。騒ぎを大きくせずにすめば、それに越したことはありません。

派遣会社も、派遣先企業も、一度トラブルがあった派遣スタッフとは、今後できるだけ関わりたくないというのが正直なところ。

これから一生派遣スタッフとして仕事をしていきたいと考えている場合、付き合いのある派遣会社を一つ失くしてしまうというのは大きなダメージとなります。

派遣スタッフとして仕事をしていくなら、スルーできるものはスルーして、仕事をしっかりとこなすことで自分のポジションを確立させていくことを考えましょう。

きっちり仕事をする派遣スタッフに対して、いじめやモラハラが行われるケースはそう多くありません。やはり、どこか落ち度がある人が、ターゲットになりやすいと言えます。

「仕事で見返してみせる」くらいの強い気持ちを持つことも、大切です。

それでも、どうしても心が折れそうなときには、一人で抱え込まずにきちんとヘルプを出しましょう。一人でどうすべきか考えこんでいても、解決にはつながりません。

人に話をすることで気持ちの整理がついたり、自分では気づくことができなかった新しい視点を持つこともできます。パワーハラスメントやいじめは、放置しておくとそれがどんどんエスカレートしがちな類のもの。

毅然として相手にしないということがどうしても難しく、どんどん自分が弱っていくような場合は、厚生労働省が設置している「あかるい職場応援団」などを利用して、解決の糸口を探しましょう。

まとめ:結局、いじめやパワーハラスメントを受けた場合はどう対処するのが良いのか?

派遣スタッフとして派遣された企業で、いじめやパワーハラスメントを受けたとき、ベストと言える対処法は「笑顔でスルーすること」。

大人な対応を決め込むことで、パワーハラスメントやいじめをしている側も馬鹿らしくなって、事態が収束していくことも多くあります。

一方で、無視を決め込むことで、相手が図に乗ってしまう危険性もあるのです。

万が一、そのような事態に陥ったときに備えて、ただスルーするだけではなく、パワーハラスメントと思える行為をされたら、その詳細を記録しておきましょう。

そして、エスカレートした際にはそれを切り札に、行動に移せばいいのです。

記録や証拠がしっかりと残っていると、派遣会社も派遣先企業もうやむやにすることができず、きちんと対応してくれることが多くあります。

万が一、派遣会社や派遣先企業が対応をしてくれなかったとしても、その記録と証拠を手に裁判を起こすという奥の手もあります。

今すぐ訴えるわけではないとしても、パワーハラスメントを受けたら「万が一のために」と備えましょう。そうすることで、自分の心にも余裕が生まれます。

パワーハラスメントやいじめは、残念ながらどの職場であっても存在します。過度に恐れる必要はありませんが、万が一のときにどのように動けばいいのかを知っておくといいでしょう。

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