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無期雇用派遣の仕組みやメリット、デメリット

2015年の労働者派遣法改正に伴い「無期雇用」という働き方が今、注目を集めています。派遣とは、従来「3ヶ月ごと」「6ヶ月ごと」で契約期間が終了し、場合によっては契約更新しながら仕事をしていく有期雇用の働き方というのが一般的でした。

それに対して登場した、派遣の無期雇用という働き方。これは、いったいどのようなものなのでしょうか。今回は、派遣の無期雇用の働き方についてご紹介します。

無期雇用派遣とは何か?仕組みについて教えて

無期雇用派遣という言葉の説明をするためには、まず派遣の種類を知っておくことが必要となります。「派遣社員として、仕事をしていきたい」そう考えた時に、二つの選択肢があることをご存知ですか?

それが無期雇用派遣と、登録型派遣です。実は、無期雇用派遣というのは正式名称ではありません。無期雇用派遣ではなく「常用型派遣」という呼び方が、正式名称となります。このコンテンツでは、便宜上無期雇用派遣という表現で統一しますが「常用型派遣という言い方が正式名称である」と知っておくと、調べ物をするときや求人記事を見る際に役立つでしょう。では、具体的に無期雇用派遣という働き方について、みていきましょう。

無期雇用派遣と登録型派遣の違い

無期雇用派遣の働き方を知るためには、まず登録型派遣について知っておく必要があります。登録型派遣について、まずは説明していきます。

登録型派遣は「いわゆる派遣の働き方」

登録型派遣とは「派遣で仕事をしている」と言った時に多くの人が思い浮かべる、ごく一般的な派遣としての働き方を指します。登録型派遣の場合、派遣会社に登録し、仕事を紹介してもらうことからすべてが始まります。派遣先企業への就業が決定した時点で、登録型派遣スタッフは派遣会社と契約を交わし、契約した期間、派遣先企業で就業するというもの。

派遣先企業と派遣会社の契約期間が終了すると、派遣スタッフと派遣会社との契約も一度終了となります。また新しい派遣先企業を紹介してもらった場合は、そこから改めて派遣会社と新しい派遣先企業の間で契約が締結され、その契約期間また改めて派遣会社と派遣スタッフが契約を結び、就業するという形になるのです。

契約ごとに、契約を結びなおすというのは、登録型派遣の働き方。テレビドラマなどでも「派遣」というと、こういった働き方を指すことがほとんどです。ですから、いわゆる派遣の働き方を示す言葉として「登録型派遣」を理解しておくといいでしょう。

基本的な働き方である登録派遣制度を、理解していただけたでしょうか。
その知識をもった上で、無期雇用派遣制度という働き方について説明していきましょう。

無期雇用派遣について

無期雇用派遣という働き方の場合、通常の派遣登録とはどのような違いがあるのでしょうか。
一番気になるのは、その点だと思います。
その話をする前に、まずは無期雇用という働き方について、詳しく説明しておきましょう。

無期雇用という働き方について

最初に、なぜ無期雇用という働き方が誕生したかについて、説明していきましょう。
「無期雇用派遣」という働き方が誕生した背景には、派遣社員として、有期雇用の働き方を続けることに不安を感じる人たちに、少しでも安定した待遇や環境を整える目的がありました。
登録型派遣の場合、お仕事に就業している期間はいいのですが、契約期間が終了してしまった後「次の仕事が見つからなかったら、どうしよう」などの悩みがつきないというデメリットも。
そういった不安や悩みを解消させるべく、誕生したのが「無期雇用」という新しい働き方です。

では、具体的に無期雇用派遣とはどのようなものなのか、ご紹介しましょう。

無期雇用は常時派遣会社に雇用されている派遣スタッフという意味

無期雇用派遣という働き方は、派遣会社に登録した時点で派遣会社と派遣スタッフが雇用契約を結びます。就労先である派遣先企業が決まっていなくても「無期雇用派遣」という形で契約がスタートします。これは、いったいどういうことなのでしょうか。

無期雇用派遣として登録したスタッフは、仕事をしていない期間――つまり、派遣登録して仕事が見つかるまでの期間や、ひとつの職場を契約満了で退職し、次の職場が見つかるまでの待機期間も、派遣会社から給与を受け取ることができます。「仕事をしていないのに、お給料が支払われるの?」と、不思議に感じられるかもしれません。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。

無期雇用派遣としてスタッフを採用する際、派遣会社はいわゆる登録型派遣の採用よりも、よし慎重に、厳しく行います。就業していない期間でも、お給料を払って確保しておきたいほどの人材を無期雇用派遣として採用したいというのが、派遣会社の考えなのですから、採用までのジャッジが厳しくなるのも理解できますよね。

無期雇用派遣として採用される人材は、一般的な派遣スタッフよりもより専門性の高い知識やスキルが求められるケースが多くあります。必ずしもそうでない場合もありますが、今後成長が見込めそうな勢いやバイタリティ、伸びしろを感じられる人材であることがほとんどでしょう。

スピードが命の「派遣」業界を生き抜くために

派遣会社のミッション、それはクライアントである派遣先企業から「こういった条件を満たしている人材が欲しい」と依頼された際に、スピード感をもってそのニーズを満たすことにあります。派遣会社は、世の中にたくさん存在しています。

ですから、派遣先企業が一刻も早く人材が欲しいという状態であるときに、できるだけ早くそのニーズを満たすことができたほうが派遣会社として評価されることになります。派遣会社としては、お得意様はできるだけ多く持っておきたいもの。そのためにも、クライアントから依頼があったらできるだけ迅速に人材派遣することができる状態にしておきたいというのが本音といえるでしょう。

ですが、優秀な人材というのはそれほど多い訳ではありません。優秀であればあるほど、採用したいと考える企業や派遣会社も多いため、早々に雇用先が決まってしまうものなのです。慌てて募集をかけたとしても、条件を満たした人材を見つけるのは至難の業。

そういった時に、無期雇用の派遣スタッフとして派遣会社が抱えておくことで、クライアントから依頼があったらすぐにでも派遣できる体制を整えたいと、派遣会社は考えています。そこで誕生したのが、就業していない期間もお給料を支払われる「無期雇用」という派遣スタイルなのです。

無期雇用は、優秀な人材を確保しておきたい派遣会社と、就業の不安定さを解消したい派遣スタッフ、双方にとってメリットの大きな就業スタイルといえるでしょう。

無期雇用の派遣スタッフになる方法

「一般的な登録型派遣の登録方法は分かるけど、無期雇用の派遣スタッフになるためにはどうしたらいいの?」無期雇用というスタイルが誕生してからまだ日が浅いため、このような声も多くあるようです。ここでは、無期雇用の派遣スタッフになるための方法についてご紹介しましょう。

無期雇用派遣になるための二つの方法

無期雇用派遣スタッフになるためには、二つの方法があります。

「無期雇用派遣募集」に応募すべし

一つ目は、派遣求人記事に「無期雇用派遣募集」と掲載されている案件に応募する方法です。こちらは、誰にでも「無期雇用派遣スタッフ」になれるチャンスがある方法といえるでしょう。応募をし、派遣登録説明会に参加して選考を経て、晴れて無期雇用派遣スタッフとして採用されます。無期雇用の派遣スタッフとして派遣会社と雇用契約を締結すると、いよいよ契約がスタートします。

派遣会社としても、給与を支払う以上できるだけ仕事をしていてほしいというのが本音ですから、お仕事の紹介は比較的多くあるようです。どうしても条件の合う仕事がすぐに見つからないという場合、待機期間になります。待機期間中は、自宅で待機するケースもありますし、派遣会社で派遣会社の業務を手伝うケースも。「派遣スタッフとして応募したはずなのに、派遣会社で仕事をすることになるとは」と思われるかもしれませんが、これも就業先が見つかるまでのごく限定的な期間です。割り切って、日々業務に励みましょう。

登録型派遣から無期雇用派遣に転向することができるケースも!

もう一つの方法について、説明しましょう。登録型派遣として仕事をしているスタッフにも、無期雇用派遣に転換を申し込む権利というものが、ある一定の条件をクリアすると発生するということをご存知ですか?無期雇用になるためには、3つの条件を満たさなくてはいけません。では、条件について詳しくチェックしていきましょう。

ひとつめは、有期雇用の派遣契約の通算期間が5年を超えている場合です。登録型派遣スタッフとして登録し、派遣契約しながら就業した経験が5年を超えていることが、条件となります。ふたつめは、同一の派遣会社から、二つ以上の雇用契約を経験していること。
さらに、その通算期間が5年以上であることが条件です。

「継続して勤務することができている」ということが、条件となっています。最後に、現時点でも同一の派遣元から派遣先企業に就業していること、となります。つまり、5年以上繰り返し契約をしながら仕事をしていた派遣会社と雇用契約を継続していること、この三つが条件です。

この三つの条件を満たしている場合は、登録型派遣スタッフから申し入れることにより、次の契約から無期雇用派遣に変更することが可能です。

登録型派遣から無期雇用派遣へのシフトは義務ではない

登録型派遣として仕事をしてきた人で、無期雇用派遣へのシフトが可能な条件を満たしている場合であっても、必ずしも無期雇用派遣スタッフにならなくてはならないという訳ではありません。「無期雇用派遣への転換を申し込むかどうか」というのは、派遣スタッフ一人ひとりの考え方によります。自分のライフスタイルに合わせて考えた時、どちらの働き方の方が自分にとってメリットが大きいか、よく検討することをお勧めします。

「自分が無期雇用派遣へシフトする資格を持っているかどうか、分からない」というケースもあるでしょう。平成30年4月から、無期転換申込権が自分に発生しているかどうかを確認することができるようになりました。「自分は該当してるかな?」と思ったら、まずは派遣会社に確認してみることをお勧めします。

最後に、もう一つお知らせしておきたいことがあります。無期雇用派遣へ申し込みができる条件を満たしていたとしても、それを見合わせることもできるということを、先ほどもご紹介しました。その場合でも、後になって考えに変化があって「やっぱり無期雇用派遣になりたい!」と思ったら、そこから改めて申し込みをすることも可能です。登録型派遣から無期雇用派遣へのシフトは、なかなか大きな決断といえます。しっかり、ゆっくりと検討して行うようにしましょう。

登録型派遣から無期雇用派遣へのシフト方法について、ご紹介しました。無期雇用派遣に応募して、最初から無期雇用スタッフとして勤務するもよし、無期転換申込権が発生したら、無期雇用にシフトするもよし。あとは、自分の考え方次第と言えるでしょう。

「そんなことを言われても、決められない!」という方のために、無期雇用派遣のメリットとデメリットについて、ご紹介しましょう。

無期雇用派遣のメリット

ではまず、無期雇用派遣のメリットについてご紹介します。無期雇用派遣のメリット、それは経済的な不安定さを解消することができるというのが、一番ではないでしょうか。現在は就業することができていたとしても、この契約が満了となった時にすぐ次の職場が見つかるとは限らないというのが、登録型派遣という働き方のリスクです。

その分、自分が希望する職種につきやすかったり、希望する条件を満たした案件を受けることができたりと、メリットも大きなものといえます。登録型派遣のメリットとデメリットは、表裏一体。自由度の高さと不安定さを合わせもつ働き方が、登録型派遣といえるでしょう。

それに対して無期雇用派遣の場合は、就業していない間も派遣会社から給与を受け取ることができます。これは、かなり大きなメリットといえるでしょう。安定して給与を受け取りながら派遣として仕事をすることができたとしたら、それは理想的だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。経済的な安定は、仕事を選択するうえでも大きなウエイトを占めるもの。これもまた、メリットとして熟慮すべきポイントといえるでしょう。

同じ職場で継続して仕事をすることができる

登録派遣型の働き方の場合、同一の派遣先では3年を超えて就業することはできないと定められています。これは、労働者派遣法で定められている、ルールです。ですが、無期雇用派遣の場合は、そのルールが適用されません。

派遣スタッフと派遣先企業の合意を得ることができれば、3年を超えても継続して同じ会社に勤務し続けることが可能となります。仕事にも慣れていて、人間関係もそれなりに築いてきているのですから、職場を異動したくないと感じられるケースもあるでしょう。そんな時に、無期雇用派遣なら3年経過後も継続して勤務することができるのです。これは、登録型派遣にはない、大きなメリットといえるでしょう。

昇給や賞与、交通費の支払いなどがあるケースも

派遣社員として仕事をしようとすると、賞与や交通費、退職金などの支払いはないものというのが前提となっています。昇給に関しては、タイミングをみて派遣会社と派遣先企業も相談をしてくれます。ですが、それでも大幅にアップするというようなことは、他の派遣スタッフとの兼ね合いもあり、なかなか難しいのが現実です。

ですが、無期雇用の派遣スタッフの場合は、少し事情が違います。賞与の支払いや、交通費支給、場合によっては退職金まで受け取ることができるケースも。また、昇給に関しても、給与を支払うのが派遣先企業ではなく派遣会社ですから、派遣会社がスキルをしっかりと評価し、会社への貢献度が高いと判断すれば、昇給することが可能です。派遣先企業の許可は、必要ないのです。

そうなると、従来の昇給よりも幾分ハードルが下がるということは、想像できるのではないでしょうか。派遣会社としては、優秀な人材をしっかりとキープするために、さまざまな取り組みを行っています。そのひとつが、こういった待遇に表れていると考えていいでしょう。派遣会社にとって、かけがえのない人材になること――それが、高時給への近道なのです。

キャリアアドバイスを受けてさらなる高みを目指そう!

無期雇用派遣を取り扱っている派遣会社は「キャリア形成支援制度」を設定することが義務付けられています。労働者派遣法が平成27年に改正されて「派遣労働者のキャリアアップ措置」という内容が盛り込まれることになったのです。

「キャリア形成支援制度」と言葉だけ見ても、なんとなくイメージはできても具体的にどのようなものか、分かりませんよね。キャリア形成支援制度とは、無期雇用の派遣スタッフを対象に、一定の教育や研修を受けられる環境を整え、キャリアアドバイスも実施するよう整備することが義務付けられている制度のこと。

無期雇用派遣として生きていこうと決めた場合、派遣会社が用意しているさまざまな研修制度が利用できるようになるのです。具体的にはビジネスマナー研修や、ビジネスコミュニケーションスキル研修、PCスキル研修などがあげられるでしょう。こういった制度を上手に活用しながら、派遣スタッフとしてステップアップしていくことができるというのは、大きなメリットといえるのではないでしょうか。

無期雇用派遣のデメリット

では次に、無期雇用派遣のデメリットについて、ご紹介します。

無期雇用派遣として採用されるのは難しい!

無期雇用派遣スタッフとして採用されるのは、かなり狭き門となっていることをご存知ですか?先ほども触れた通り、就業していない期間であっても給与を支払いたいほど優秀な人材が無期雇用派遣として採用されます。ということは、派遣会社に「この人はぜひ手元に置いておいて、いつでも派遣できるようにしたい!」と思わせるようなスキルやキャリアを持っている必要があるということ。

登録型派遣の登録とは、少し事情が変わってきます。無期雇用派遣スタッフには、まず情熱が求められます。派遣スタッフとしてさまざまな職場で自分の力を発揮したい、そしてさらなる成長をしていきたい――そんな熱い思いがある人が、採用されるのです。

登録型派遣の場合「とりあえず派遣の登録でもしておこう」という感じで登録される方も多くいらっしゃいます。ですが、無期雇用派遣の場合は意識を高く持って、仕事に対する情熱がある人しか採用されないと考えておきましょう。

派遣ならではの自由度が制限される側面も

派遣としての働き方を選んでいる人の多くは、ライフスタイルを重視したいなど、何かしら理由がある方がほとんどです。例えば「子どもが学校に行っている限られた時間を、上手に活用したい」「自分のスキルを活かせる職場で、仕事をしたい」というように、自分の条件にあった仕事を選んで働くことができるのが、登録型派遣最大のメリットといえるでしょう。

ですが、無期雇用派遣となった場合は、少し様相が変わってきます。というのも、無期雇用派遣で就労した場合、派遣スタッフは期限なく、常に派遣会社に雇用されている状態になるのです。その分、待機期間中にも給与の支払いを受けることができますし、メリットももちろんあります。

ですが、派遣会社としても仕事をしないでいるスタッフに対して、お給料を支払い続けるというのは厳しいもの。そうなると、派遣スタッフが就業できるような仕事を見つけてきて場合によっては派遣会社に勤務するなんていうケースも。自分が望むような職場で、必ずしも就業できるとは限らないというのは、残念に感じられる方も多いでしょう。

登録型派遣として仕事をしていた時は「この契約が終わったら、少し休みを取ろう」など、自分の思うような働き方ができていたという人も、無期雇用派遣となるとそうともいきません。自由か、安定かを選ばなくてはいけないというのが、無期雇用派遣のデメリットともいえるかもしれません。

無期雇用派遣と正社員や契約社員の違いは?

無期雇用派遣スタッフとして就業していると、派遣先企業に勤務している一般的な正社員や契約社員との違いはどこにあるのだろう?と思われるかもしれません。ここでは、正社員や契約社員と無期雇用の派遣スタッフの違いについて、ご紹介します。

「雇用主が違う」ことを理解しよう!

正社員や契約社員と、派遣スタッフの一番の違い――それは、雇用主の違いにあります。
正社員や契約社員は、勤めている企業に直接雇用されています。給与の支払いや福利厚生などはもちろん、その企業のものを利用しますし、その会社の一員としての活躍を望まれています。

それに対して、無期雇用の派遣スタッフが雇用されているのは、派遣会社です。派遣会社と派遣スタッフの間で雇用契約が成立し、あくまで派遣会社のスタッフとして就業しているということを忘れてはいけません。給与も派遣会社から支払われますし、福利厚生なども派遣会社のものを利用します。ごくまれに、社員食堂の利用や駐車場の利用などが認められるケースもありますので、どうしても利用したいものがある場合はあらかじめ派遣会社に確認しておくことをおすすめします。

勤務期間についても、考えてみましょう。正社員や契約社員は、定年までその企業で働くことが可能です。そしてまた、無期雇用の派遣スタッフも、派遣会社、派遣先企業、そして派遣スタッフの合意が得られれば、定年まで勤めあげることも可能となっています。ですが、それでもなお、派遣スタッフは派遣会社のスタッフです。無期雇用契約を締結しているのは、派遣スタッフと派遣会社であり、派遣先企業ではないのです。

日常では気づきにくい部分もあるかもしれませんが、派遣スタッフはやはり即戦力を求められています。それに対して、正社員や契約社員というのは、派遣先企業――つまり雇用主である企業が教育し、人材として育成していくもの。社内研修や研修旅行などに、自分だけ参加できないというケースも考えられるということを、理解しておきましょう。少し残念な気はしますが、派遣スタッフは先ほどご紹介した、派遣会社が用意しているキャリア形成支援制度などを利用して、知識を深め、スキルを磨く努力をすればいいのです。

キャリア形成支援制度では、派遣会社はもちろん、派遣先企業も派遣会社から要望があれば、就業中の派遣スタッフが教育訓練を受けることができるように協力することが求められるように。これは、派遣スタッフとしては大変ありがたい制度といえるでしょう。

派遣先企業によっては、社内研修時に「派遣の方もぜひご一緒に」と声を掛けてくれるケースもあります。ですが、基本的には期待せずにおいた方が無難でしょう。自分の雇用主はあくまで派遣会社である――そう理解しておけば、間違いありません。

派遣は派遣先企業の業績や景気に左右されるポジション

例えば、派遣先企業の業績が悪く、人員整理をしなくてはいけなくなったとしましょう。そういった時、まず白羽の矢が立つのは、残念ながら派遣スタッフです。直接雇用している正社員や契約社員に対しては、企業は責任があります。そうなると、どうしても最初に整理するのは派遣スタッフとなってしまうのです。とても残念なことではありますが、そういったこともあり得るということを理解しておきましょう。

それでも、無期雇用派遣の場合は登録型派遣とは違い、給与が保障されています。それだけでもありがたいと考えて、次の職場で活躍できるように準備を進めましょう。

無期雇用派遣と一般的な正社員との違いは何?

続いて、無期雇用派遣と一般的な正社員の違いについてご紹介しましょう。

無期雇用派遣スタッフと正社員の一番の違いは、どのような点があげられるでしょうか。
無期雇用の派遣スタッフは、派遣会社から派遣先企業に派遣されて、就業します。つまり、派遣スタッフは基本的に雇用されている派遣会社ではなく、派遣された派遣先企業で仕事をすることになります。

それに対して、正社員は雇用主である企業に勤め、そこで仕事をすることになります。活躍の場が自社であるのが正社員、活躍の場は基本的に派遣された企業であるのが派遣社員です。これが、無期雇用派遣と正社員の大きな違いといえるでしょう。

無期雇用派遣でおすすめの職種

無期雇用派遣という働き方でおすすめな職種には、どのようなものがあるのでしょうか。特におすすめのお仕事を、ご紹介します!

オフィスワーク系のお仕事

一昔前は「派遣の仕事といえば、オフィスワーク」といっても過言ではないほど、オフィスワークの案件は数多くありました。現在も、さまざまな職種も派遣の案件として充実していますが、それでもオフィスワークの案件数はかなり多いといえるでしょう。

仕事内容としてはOA事務や一般事務、人事事務、経理事務、英文事務、データ入力、採用アシスタントなど「オフィスワーク」と一口に言ってもさまざまなものがあります。まずは派遣のお仕事デビューの第一歩として、いわゆる一般事務やデータ入力からスタートし、研修制度を利用しながらステップアップしていくのもいいでしょう。

研修制度を利用して、簿記や医療事務、英文事務、貿易事務などの資格取得を目指すというのも、確実にキャリアアップを図るひとつの方法としておすすめです。「事務職は誰にでもできる」「ステップアップが難しい」と思い込まずに、自分の方向性や深めていきたい業界を見極めることで、取り組むべき課題が見えてきやすい職種ともいえます。

さらに、細く長く継続して仕事を続けたい方にとっては、資格は心強い存在。派遣として就業しているからこそ、資格取得サポートを活用出来、研修制度を利用することもできるのですから、しっかりと活用してステップアップを目指しましょう!

エンジニア系のお仕事

Webプログラマや、SEなどのエンジニア系の仕事は、正社員として勤務をすると非常に激務で、プライベートとの両立が難しい面のある職種です。そういった時に、無期雇用派遣という形で就業することができるというのは、ありがたいもの。

自分がこれまで培ってきた知識や経験を活かしながら、やりがいのある仕事を、プライベートとのバランスを比較的取りやすい無期雇用という形で続けることができる――これは、新しいスタイルといえるでしょう。

この仕事が好きで続けたい、でも家庭との両立が難しい――そう悩んだ時には、ぜひ検討してみてほしい就労スタイルです。

無期雇用派遣でおすすめの人材派遣会社一覧

無期雇用派遣のお仕事にトライしようと心が決まった方に、ぜひチェックしてほしい派遣会社があります。専門性の高い職種に強い派遣会社、大手で安定している派遣会社と、派遣会社にはそれぞれの良さがあります。自分の希望する職種に強い派遣会社を見つけてエントリーすることから、派遣のお仕事探しはスタートするもの。

「とりあえず、どこでもいいから登録してみよう」というスタンスではなく、自分が希望する職種、業界に強い派遣会社を見つけましょう。特に、無期雇用という働き方を選んだ場合、派遣会社とは登録型派遣として勤務するよりもうんと長いお付き合いとなります。
それこそ、最長で定年までお世話になる会社です。

信頼できる派遣会社を、しっかりと見つけることが、大切といえるでしょう。それでは、おすすめの派遣会社をご紹介していきます!

スタッフサービス株式会社

スタッフサービス株式会社は『ミラエール』というスタッフサービスオリジナルの無期雇用社員向けのサポートサービスを行っています。2018年11月現在で3,400名もの就業実績が、ミラエールの圧倒的な業界での強さを象徴しているといえるのではないでしょうか。

事務未経験でも安心のサポート体制が整っているので、新卒や第二新卒の方も安心してお仕事をスタートさせることができます。具体的には、多彩な無料研修が用意されており、ビジネススクールの講座も無料で受講することが可能です。これは「事務経験がない」「それどころか、社会人経験もない」という方にとっては、心強いサポートといえるでしょう。また、週休2日制や安定の月給制、残業手当や賞与、交通費支給もあり、さらには年一回昇給制度も完備されているので、ライフワークバランスを大切にしたい方には特に喜ばれています。

産休・育休制度も完備しているので、女性が安心して働くことができる環境が整っているのも、嬉しいですね。働きながら、しっかりとスキルアップできるようなサポート制度が充実しているから、多くの無期雇用派遣スタッフを世の中に送り出すことができたのだといえるでしょう。無期雇用派遣に挑戦してみたいと思ったら、まずは応募してみることをおすすめしたい派遣会社です。

Webスタッフ株式会社

Webスタッフ株式会社は、日本で初めてWebの専門スクールである『インターネット・アカデミー』を設立した会社です。その流れを受け、1998年にWeb系のお仕事を専門とした人材サービスの提供をスタートさせました。それが、Webスタッフ株式会社です。

現在まで、5,000社以上の官庁や団体、企業と取引を行い、人材派遣サービス企業として成長を続けてきました。IT・Web業界の最新情報を得られる各種研修も充実。IT・Webクリエイターとして活躍を続けるためには、業界の同行や、最新技術を学んでおくことが大切であると考えているからこそ、派遣スタッフにそういった知識や情報に触れる場を提供しているのです。

人材派遣サービス会社として、派遣スタッフに対しても、派遣先企業に対しても、単なるマンパワーとしてだけではなくプラスアルファのあるサービスを提供する――それをモットーに、Web業界のこれからを牽引し続けるべく挑戦を続けている人材派遣会社です。

株式会社パソナヒューマンソリューションズ

パソナヒューマンソリューションズは、NTTグループの派遣のお仕事をメインに取り扱っている派遣会社です。パソナヒューマンソリューションズでは2018年12月現在、「プロ社員」選考登用制度というものを実施しています。プロ社員というのは、無期雇用派遣社員のこと。この制度は、まだ無期雇用派遣スタッフへと転換する条件を満たしていない派遣スタッフも、現在就業しているスタッフの場合はエントリーすることができ、選考に合格するとプロ社員として無期限の雇用契約を締結することになるというもの。

プロ社員として採用されると、いわゆる無期雇用派遣スタッフとして定年までパソナヒューマンソリューションズに雇用され、採用時に就業していた職種及び勤務可能な地域に所在する派遣先で就業することになるというもの。無期雇用派遣スタッフとして採用された暁には、キャリア支援制度を活用してこれからのキャリアプランを一緒に考えてくれるサポート体制も万全です。

無期雇用派遣という働き方は、まだスタートしたばかりの新しいシステム。このように、派遣会社もどのようにすればより多くの派遣スタッフに満足のいく就業を提供できるのか、試行錯誤している時期といえるでしょう。パソナヒューマンソリューションズは、積極的に無期雇用派遣というシステムに向き合い、さまざまな努力を重ねている派遣会社なのです。

多種多様なライフスタイルに合わせた働き方を実現できる「無期雇用派遣スタッフ」

無期雇用派遣という働き方は、スタートしてからまだ日も浅く、未知数の働き方という面も否めません。ですが、多種多様な生き方を選ぶことができるこの時代、一人ひとりのライフスタイルも、人生において重きを置くポイントも異なります。

無期雇用派遣も、そんな時代において選択肢のひとつとして存在しているのです。自分にとって重要なのが「地位」なのか、「名声」なのか、「自由」なのか、「安定」なのか、「収入」なのか――自分の中でよく吟味することが、自分のライフスタイルに合った働き方を模索する助けになるといえるでしょう。

それぞれの人生、生き方に正解はありません。自分が満足し、納得できる働き方を選ぶことができると、いいですね。

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