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「はけんけんぽ」の仕組みやメリット、デメリット

派遣として仕事をしていると「はけんけんぽ」という言葉を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

「はけんけんぽ」とは、派遣スタッフが加入する人材派遣健康保険組合の一つ。人材派遣業界には、複数の健康保険組合が存在します。

「はけんけんぽ」に加入するように派遣会社から指示された場合は、その派遣会社が「はけんけんぽ」に加入しているということ。

「はけんけんぽに加入するって、どういうこと?」「扶養から外れるのって、なんとなく不安」「収入が大きく減ってしまうのでは」健保に自分で加入するようにと言われてしまうと、さまざまな不安が出てくると思います。

健康保険というシステム自体とても複雑で、いまひとつよく分かっていないというかたも多いのではないでしょうか。今回は「はけんけんぽ」について、詳しく解説していきたいと思います。

「はけんけんぽ」とは派遣スタッフが加入する健康保険組合

「はけんけんぽ」とは、日本で初めて人材派遣サービス会社として創業したマンパワーグループが設立した、健康保険組合です。2002年に設立された、比較的新しい健康保険組合といえるでしょう。

派遣スタッフは基本的に「有期雇用」、つまり限られた期間だけ就労するというスタイルをとっています。ですから、せっかく健康保険組合への加入手続きをしても、すぐに健康保険組合から離れることになったり、また新しいスタッフが加入したりと出入りが激しく、それらをすべて手続きするというのは困難であるという問題を抱えていました。

ですが、派遣スタッフが安心して仕事に取り組めるようにするには、早急にこういった制度を整備する必要があると考え、マンパワーグループが日本では初めての試みとなった健康保険申請の電子化を実施。手続きが簡単になり、健康保険証の発行が従来よりもスムーズに行えるようになりました。

「はけんけんぽ」というネーミングからか「一般的な社会保険とは違うのではないか」「派遣会社独自のシステムで、いわゆる社会保険のひとつである健康保険とは違うのではないか」と、心配に感じられる方も多いようです。

ですが、社会保険のひとつである健康保険であることに間違いありませんので、心配は必要ありません。「はけんけんぽ」=「社会保険のひとつ」であると理解して、大丈夫です。

ということはつまり、派遣会社から「はけんけんぽに加入するように」と言われた場合、加入しないという選択肢はないということ。社会保険は、ある一定の要件を満たした場合、加入が義務づけられています。

この要件に関してはまた後で詳しく解説しますが、加入義務である以上「入らなくても問題ない」ということはあり得ません。まずは「はけんけんぽ」について、概要をご紹介しました。それでは、もう具体的に見ていきましょう。

「はけんけんぽ」とは何か?仕組みについて教えて

「はけんけんぽ」に加入することが決まると、毎月保険料を納めることが必要となります。
「手続きがとても面倒なのでは」と思われるかもしれません。ですが、この手続きは派遣スタッフが個人で行うものではなく、派遣会社が一括して行ってくれます。給与から控除される形となりますので、派遣スタッフ本人が手続きに出向くなどの必要はありませんから、心配いりません。

保険料に関しては、給与や賞与といった報酬の総額に応じた額となります。つまり、月々の給与と賞与によって、計算方法が異なるということになるのです。このあたりで、もはや「よく分からない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、先ほどもご紹介した通り、基本的に保険に関する手続きは派遣会社が一括して行っています。ですから、仕組み自体は理解しておいたほうがいいことは間違いありませんが、詳細までしっかりと分かっていないといけないということではありません。


全体を把握するくらいの気持ちで「はけんけんぽ」の保険料について、もう少し詳しく見ていきましょう。「はけんけんぽ」の保険料は、派遣スタッフ一人が全額支払うものではありません。

事業主である派遣会社と、被保険者である派遣スタッフが負担しあうスタイルになります。派遣スタッフが負担する分は、給与や賞与から自動的に差し引かれる形となるのです。保険料の計算方法としては、以下のようになります。

○「標準報酬月額」×「保険料率」=「毎月納める保険料」
○「標準賞与額」×「保険料率」=「賞与から納める保険料」

このように計算式を書いてみると、実はごくシンプルなことがお分かりいただけるでしょう。ただ、被保険者である派遣スタッフは報酬額が一律ではないという点には、注意をしておく必要があります。

派遣スタッフは、基本的に時給制で働いていますから、月によって給与に変動があります。一人ひとりの給与に対する保険料率を算出することは、なかなか難しいというのが現実といえるでしょう。

そこで「はけんけんぽ」では報酬額をある一定の範囲内に応じ、定めた標準報酬月額にあてはめる形で保険料を計算しています。標準賞与額は、賞与1,000円未満の端数に関しては、切り捨てる形となっているということを知っておきましょう。ただし、年間累計573万円までを上限として定めています。

標準報酬月額はどのように決まるの?

標準報酬月額とは、どのように算出するのでしょうか。標準報酬月額の決定に関しては、いくつかのタイミングで行われますので、ご紹介しましょう。

資格取得時決定

標準報酬月額は、被保険者資格を取得する際に決定します。これを、資格取得時決定と呼びます。もっともスタンダードな標準報酬月額決定方法ですね。

随時改定

派遣スタッフの場合は時給制で勤務しているため、労働日数により毎月給与に変動が生じます。ですから、標準報酬月額は、毎年見直しが実施されるということを知っておきましょう。また、報酬が大幅に変動した場合に関しても、見直しを行います。

例えば、昇給などにともなう固定的賃金に変動があった場合や、連続した3ヶ月の報酬が、これまでの平均月額よりも2等級以上変わる場合は、見直しを行います。これは、随時改定といわれるものとなります。

定時決定

その年の4月、5月、6月の報酬をベースに、原則全被保険者の標準報酬月額の見直しが、7月1日に行われます。新しく決定された標準報酬月額に関しては、9月1日から翌年8月31日までの適用となります。

産前産後休業終了時改定

産前産後休業終了日には、当該産前産後休業にかかわる子を養育する被保険者が、時短勤務等によって報酬が下がった場合、被保険者の申し出により決め直しが行われます。この産前産後休業終了時改定に関しては、派遣会社側からは教えてくれません。基本的に、被保険者である派遣スタッフから申し出る必要があります。保険料が変わってくると、収入も大きく異なってしまいますので、しっかりとチェックし、必要がある場合には申し出るようにしましょう。

育児休業等終了時改定

最後に、育児休業等終了時改定について、ご説明します。育児休業等終了日に、被保険者が3足未満の子を養育している場合、短時間勤務等によって報酬が下がるなど給与額に変動があった場合は、被保険者の申し出により決め直しが実施されます。

こちらも、産前産後休業終了時改定と同様に、被保険者である派遣スタッフサイドから申し出る必要があります。保険に関する手続きは複雑で面倒そう、と思われる方も多くいらっしゃいますが、基本的な知識を持っているのと持っていないのとでは、損をしてしまうケースも。

正しく理解し、疑問に思ったことは派遣会社に質問するようにしましょう。きちんとした派遣会社であれば、しっかりと対応してくれるはずです。では、続いて保険料の種類について説明していきましょう。保険料には「一般保険料」「介護保険料」「調整保険料」が含まれています。それぞれ、どのようなものなのでしょうか。

一般保険料って何が含まれているの?

「一般保険料」とよく聞きはするものの、いったい何が含まれているのでしょうか。
一般保険料とは、健康保険給付の財源となる保険料のこと。高齢者の医療支援の費用を賄う財源にもなっています。高齢者に対して、一体どの程度支援を行っているのかを分かりやすくすることを目的に「基本保険料」と「特定保険料」に区分されています。

一般保険料率に関しては3パーセントから13パーセントの範囲で、組合の状況に応じて決定することが可能です。事業主と被保険者の負担割合についても同様で、組合が自主的に決定することができます。

「基本保険料」と「特定保険料」といわれても、いまひとつイメージがつきにくいですよね。基本保険料とは、医療に関する給付や、保険事業などにあてる保険料のこと。それに対して特定保険料とは、後期高齢者支援金や、前期高齢者納付金などにあてる保険料のことを指します。

前期高齢者納付金とは、どのようなものなのでしょうか。65歳以上75歳未満の前期高齢者に関しては、定年退職等で退職した後も継続して75歳まで現在加入している各医療保険に加入することができます。そうなると、各保険者の加入人数に応じて、保険者間に負担の不均衡が生じますよね。

それを調整するものが、前期高齢者納付金です。では、後期高齢者支援金とはどのようなものか、みていきましょう。被保険者が通院した場合、公費約50パーセント、被保険者の保険料10パーセント、健康保険組合の後期高齢者支援金が40パーセント負担することになっています。この健康保険組合負担分を、一般保険料が賄っているということになっているのです。私たちが支払っている一般保険料には、この基本保険料と特定保険料が含まれています。

介護保険料

介護保険料に関しては、先ほども少し触れた通り医療保険に加入している40歳以上65歳未満の被保険者に支払い義務のある保険料です。介護保険は、基本的には全国の市区町村が運営している制度となっています。

ただ、医療保険に加入している該当者に関しては、各医療保険者が徴収義務を負っているのです。ですから「はけんけんぽ」も同様に、40歳以上65歳未満の被保険者から徴収を行っています。

調整保険料について

最後に、調整保険料について、みていきましょう。全国にある約1,400の健康保険組合は、高額医療費などの共同負担事業と、財政窮迫組合の助成事業を共同に行っています。この保険料率は、基本調整保険料率0.13パーセントです。これに、それぞれの組合の財政に応じる形で若干の増減率をかけて決定されているのが、調整保険料です。

「はけんけんぽ」の保険料率について

「はけんけんぽ」の保険料率は、一般保険料率に関しては被保険者負担率が4.85パーセント、事業主負担率が4.85パーセント、合計で9.70パーセントとなっています。また、40歳以上になると65歳まで加入が義務付けられる介護保険料に関しては、どのようになっているのでしょうか。被保険者負担率は0.97パーセント、事業主負担率は0.97パーセント、合計で1.04パーセントとなっています。

健康保険自体は、基本的に各保険者で独立しています。ですが、その加入人数によっての不均衡を解消するための取り組みも行われているということを理解しておくといいでしょう。

保険料の徴収時期に要注意!

「はけんけんぽ」では、原則として保険料は加入月翌月の給与から控除されるようになります。保険料に関しては、月単位で計算されます。月の途中で加入した場合でも、1ヶ月分の保険料が翌月給与から控除されることを知っておきましょう。

注意しなくてはならないのは、退職に関するタイミングです。退職した月に関しては、保険料が徴収されることはありません。ただ、月末に退職する場合は、その月の保険料も徴収されてしまうのです。退職のタイミングに関しても、さまざまな条件を考慮したほうがよいということができるでしょう。

「はけんけんぽ」は社会保険のひとつである「健康保険」のこと

冒頭でも少し触れましたが、社会保険には4つの種類があることをご存知ですか?

○健康保険
○年金保険
○雇用保険
○労災保険

この4つの保険の総称が「社会保険」となります。「はけんけんぽ」は、この中の健康保険に該当します。

社会保険は、要件を満たしている場合は加入が必須となっています。そして、健康保険にも種類があることをご存知でしょうか。健康保険には、以下の3つの種類が存在しています。

協会けんぽ

協会けんぽは、全国健康保険協会が運営している健康保険です。中小企業の社員が加入する保険となっています。

組合健保

会社オリジナル、または同業者が都道府県単位もしくは全国単位で組織している健康保険のこと。大企業やグループ企業などの社員が多く加入しています。「はけんけんぽ」も、この組合健保のひとつです。

共済組合

共済組合は、公務員が加入している健康保険です。「はけんけんぽ」も、社会保険のひとつです。社会保険は要件を満たした場合、必ず加入しなくてはいけないもの。税金と同様に、国民の義務ともいえるものとなります。要件を満たした場合は、きちんと加入しましょう。
加入することで、もちろんメリットも数多くあります。メリットに関しては、また後述しますので、まずはどのような条件を満たしたら加入しなければならないのか、みていきましょう。

「はけんけんぽ」の加入条件は?

さきほど「はけんけんぽ」は社会保険のひとつである健康保険であるということをご説明しました。それでは、社会保険に加入するためにはどのような条件が必要か、みていきましょう。

社会保険加入条件

社会保険に加入するためには、以下のふたつの条件を同時に満たしていることが必要となります。

雇用期間が2ヶ月を超えること

一つ目は、フルタイムで勤務する可能性が高い派遣スタッフの場合、契約期間が2ヶ月以上になっていることが条件となります。

派遣先の正社員と比較して4分の3以上労働時間・労働日数があること

1日、もしくは1週間の所定労働時間及び1ヶ月の所定労働日数、この両方が正社員4分の3以上であることが必要となります。「正社員と比べて4分の3以上といわれても、分かりにくい」と思われる方がほとんどではないでしょうか。

一般的なフルタイム勤務は、週5日勤務で、1日8時間労働となっています。これを基準とすると、週4日以上の勤務、一週間に30時間以上労働している場合は該当する、と考えていいでしょう。

例外も存在する

ただし、例外もあります。それは「派遣として初めて働く場合」です。初めて派遣として仕事をする場合、派遣会社の多くは初回から社会保険に加入することを勧めるケースが多いようです。

社会保険は、先ほどもご説明した通り派遣スタッフと派遣会社がそれぞれ負担をして、支払っています。つまり、初回から加入することで派遣スタッフとしては手取りが減ってしまうというデメリットも。

ですが、それは派遣会社としても同じなのです。それでもなお、加入を進めてくるのは「派遣スタッフが安心して、長く活躍できる環境を整えてあげたい」と考えてのこと。もし、初めて派遣として仕事をすることになって加入を勧められた場合は、こういった事情があることを念頭に置いた上で判断しましょう。

万が一、派遣先企業がどうしても合わず、1週間などで退職することになった場合は、給与以上の保険料が差し引かれることになり、赤字になってしまうこともあり得る、ということなのです。

パートタイム派遣が「はけんけんぽ」に加入するためには

最近、注目の働き方とされているパートタイム派遣。もともとは、パートタイム派遣の場合は「はけんけんぽ」に加入するのは、とても困難なこととされていました。ですが、2017年4月1日からは、派遣会社、パートタイム派遣スタッフの双方が合意し、一定の条件を満たしていれば、パートタイムであっても加入することができるようになったのです。気になる一定の条件とは、どのようなものなのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

○1週間の所定労働時間が20時間以上である
○雇用期間が継続して1年以上の見込みとなっている
○月収が88,000円以上である
○学生ではない

これら4つの条件を満たしていれば、パートタイム派遣であっても「はけんけんぽ」に加入することができます。加入を希望している場合は、まず自分が該当しているかどうかをチェックしてみましょう。

「はけんけんぽ」に加入するメリットとは

「はけんけんぽ」に加入するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

契約終了した場合も被保険者になれる

「派遣という働き方は不安定だ」というデメリットをカバーする「はけんけんぽ」ならではの特徴といえるでしょう。もともと、派遣スタッフは有期雇用という働き方をしています。
ですから、契約が終了するたびに、国民健康保険に切り替えなくてはいけないというデメリットがありました。

ですが「はけんけんぽ」の場合、一定の条件を満たしていれば、契約期間が終了しても継続して「はけんけんぽ」に加入し続けることができます。これを「使用関係の継続」といいます。使用関係の継続とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。

「使用関係の継続」条件

使用関係の継続条件として、以下の3つがあげられます。

●同一の派遣会社で派遣スタッフとして就労する
●契約終了しても、次の派遣先が決まっている
●次の派遣先における就業期間が1ヶ月以上となっている

この特例が適用される場合は、被保険者である派遣スタッフサイドは特別な手続きを行う必要はありません。使用関係の継続が適用されている期間の保険料は、派遣会社と派遣スタッフが折半することになります。

このように、契約期間が終了しても継続して保険に加入することができるというのは、手続き面からみても大きなメリットといえるでしょう。

使用関係の継続ができなくても任意継続は可能

契約終了時に次の就業先が決まっておらず、上記3つの条件を満たしていない場合でも「はけんけんぽ」にこれまで2ヶ月以上継続して加入していた場合、任意継続を行うことが可能と定められています。

ただし、この場合は保険料が全額自己負担となりますので、注意が必要です。これまでのように、派遣会社と派遣スタッフが折半するということにはなりません。もし、任意継続を希望する場合は、契約期間が終了して20日以内に、任意継続被保険者となることをはけんけんぽに申請する必要があります。任意継続可能な期間は、最長で2年です。

「はけんけんぽ」には家族を加入させることも可能

派遣スタッフとして仕事をしている場合、三親等内の親族を「はけんけんぽ」に加入させることが可能です。加入を希望する場合は「健康保険被扶養者(異動)届」を記入して「はけんけんぽ」に提出しましょう。被保険者に対して、カード型保険証が発行されます。加入条件は、以下の通りです。

○同居している場合は、対象者の年収が130万円未満で、被保険者の年収の原則二分の一未満であること。

○別居している場合は、対象者の年収が130万円未満であり、かつ被保険者からの仕送り額よりも少ないこと。

充実した健康診断を受けることができる

「はけんけんぽ」に加入していると、年に1回健康診断を受けることができます。

○特定検診
○基本健診A・B
○生活習慣病健診
○生活習慣病総合健診
○人間ドック
○乳がん検診
○子宮頸がん検査

「特定検診」が、一番ベーシックな健康診断の検査項目となっています。この「特定検診」については、無料で受診可能です。他の検査に関しても「はけんけんぽ」から助成がでますので、割安な費用で受診することができるようになっています。

派遣という働き方は、体が資本といっても過言ではない働き方です。基本的に時給制ですから、欠勤してしまうとその分給与は減額されます。そう考えると、年に1回健康診断を受診できるというのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。

医療費が高額になった場合も安心

医療費の自己負担額には「限度額」が設定されていることをご存知ですか?

一定の基準に基づいて計算されている自己負担額が限度額をオーバーした場合、超えた分を「高額療養費」として受給することが可能です。

具体的に説明すると、窓口で払う自己負担分の医療費が高額になった場合、自己負担限度額を超えた額があとから「はけんけんぽ」から支給されるというもの。報酬月額に応じて、自己負担限度額は変わり、区分として4つの区分が設定されています。

一般的な派遣スタッフの報酬平均のことを考えると、多くなってくる区分は「標準報酬月額が26万円以下」もしくは「28万円〜50万円以下」であることが考えられますので、その2パターンの自己負担限度額について、触れておきましょう。

標準報酬月額が26万円以下の場合は、自己負担限度額は一律で57,600円となっています。
これを超えた分に関しては「はけんけんぽ」から、後で支給されます。

標準報酬月額が28万円〜50万円以下の場合は、自己負担限度額の計算式は「80,100円+(医療費−267,000円)×1パーセント」となっています。

高額医療費は、1ヶ月にかかった医療費が対象となっています。1日〜月末日までで、計算することになると考えておきましょう。

病院の窓口で支払いを自己負担限度額までにするには

医療費が高額になることが見込まれている場合、70歳未満の対象者は事前に「限度額適用認定証」を用意することが可能です。窓口で、保険証とともに「限度額適用認定証」を提示すると、医療事務請求額を自己負担限度額までの金額にすることが可能です。

医療費の窓口負担を軽減されることができるのは、ありがたいですよね。こちらは、入院だけでなく、外来診療に関しても利用することが可能です。
限度額適用認定証は、自己負担限度額を算出する際に必要な所得区分を確認するために必要なものとなります。限度額適用認定証は、あらかじめ申請し、交付を受けておく必要がありますので、注意が必要です。

「はけんけんぽ」に加入することで、安心して就労できる環境を確保することができるといえるのではないでしょうか。派遣というのはどうしても不安定さのある働き方となります。ですから「はけんけんぽ」の存在は、心強いもの。加入することになった場合は、健康診断などもしっかりと活用し、安心して就労できるように体制を整えましょう。

スポーツクラブを優待利用できる

意外と知られていないものなのですが、ぜひ知っておいてほしいメリットがあります。
それは、スポーツクラブなどを優待価格で利用できるということ。「派遣スタッフの体力増進やリフレッシュに活用してほしい」と設定されているサービスです。「東急スポーツオアシス」「スポーツクラブルネサンス」「ドゥミルネサンス」「コナミスポーツクラブ」この4つのスポーツクラブは「はけんけんぽ」に加入していると優待割引価格で利用することが可能です。

契約ホテルを優待利用可能

スポーツクラブと同様に「はけんけんぽ」に加入していることで、優待価格での利用が可能なホテルもあります。「プリンスホテル」「レオパレスホテルズ」「ホテルハーヴェスト」「リゾートトラスト」などのホテルが、該当施設となります。

かんぽの宿などをお得に利用できる

健保組合共同利用保養所であるかんぽの宿なども、お得な価格で利用することができます。
「NISSAN鎌倉倶楽部」「セラヴィーリゾート蓼科」「パナソニックリゾート蔵王」「マリンピラ瀬戸内」「湯布院荘」など、全国60か所以上にある健保組合共同利用保養所が該当施設です。

常備薬の有償あっせん

派遣スタッフが日常の健康管理に役立てることができるよう、特別価格で家庭用常備薬をあっせんするサービスを実施しています。

「はけんけんぽ」に加入することで、さまざまな保障はもちろん、健康面や体のメンテナンスをはじめ、リフレッシュを図ることができるようないろいろなサービスを優待価格で利用することができます。これは、大きなメリットといえるのではないでしょうか。意外と知っている人が少ない制度ですので、ぜひ知識として理解し、活用してほしいポイントです。

「はけんけんぽ」に加入するデメリットとは

では次に「はけんけんぽ」に加入することで生じうるデメリットについて、考えてみましょう。

使用関係の継続は同一の派遣会社でないと利用できない

「はけんけんぽ」に加入している派遣会社は、数多くあります。例えば、AとBという派遣会社が「はけんけんぽ」に加入していたとします。とある派遣スタッフがAという派遣会社から派遣され「はけんけんぽ」に加入していたとしましょう。

契約満了後にBという派遣会社から派遣されることになった場合、使用関係の継続をすることはできないのです。「同じ健康保険組合なのに、どうして?」と思われるかもしれません。ですが、これは制度上仕方のないことと理解しましょう。

派遣会社がすべて加入しているわけではない

すべての派遣会社が「はけんけんぽ」に加入しているわけではありません。加入したい場合は、あらかじめ自分が登録を希望している派遣会社がどの健康保険組合に加入しているかを確認しておきましょう。

「はけんけんぽ」でおすすめの人材派遣会社一覧

現在「はけんけんぽ」に加入している派遣事業者は、319にものぼります(平成29年3月時点)。その中でも、特におすすめしたい派遣会社をここではご紹介しましょう。

パーソルテンプスタッフ株式会社

派遣から、紹介予定派遣まで、パーソルテンプスタッフは業界でもトップクラスの求人数を誇る派遣会社です。創業者が女性という特色のある人材派遣会社であり、女性幹部も多く、派遣スタッフに対してキメ細やかなサポートができる人材派遣会社であると高く評価されています。

アットホームで優しいスタッフの多い派遣会社であることでもよく知られており、とにかく派遣スタッフには満足して仕事をしてほしいと考えていることが感じられる派遣会社です。

福利厚生も大変充実しており、特にスキルアップサポートなどは大変充実していると派遣スタッフからも喜ばれています。

多くの業種を網羅しているのも魅力のひとつ。「自分が挑戦してみたい仕事」と出会うチャンスの多い派遣会社として、魅力的な派遣会社といえるでしょう。

株式会社パソナ

株式会社パソナは、派遣業界で40年以上もの実績を誇る人材派遣会社です。比較的高時給の案件が多いことでも人気の派遣会社ですが、2年ごとに登録情報の更新が必要なことでも知られています。

派遣スタッフのスキルを、更新のタイミングで確認しているということなのです。パソナにとって「派遣スタッフ=即戦力」というのが、基本的なスタンス。未経験歓迎のお仕事ももちろんありますが、その場合は登録希望者の意識の高さや、仕事に対する真摯な姿勢がしっかりとチェックされると考えたほうがいいでしょう。

「派遣登録説明会は、一般的な就職試験ほど難しくない」と考えてはいけない派遣会社なのです。ですが、その分しっかりとスタッフに対して時給という形で還元してくれる派遣会社でもあります。また、福利厚生制度の一環として、さまざまなスキルアップ研修なども充実。スタッフの意識次第で、スキルアップ・キャリアアップを目指すことができる環境が整っている派遣会社といえるでしょう。

アデコ株式会社

アデコ株式会社は、世界最大級の総合人財サービス会社です。派遣求人情報数がとにかく多いのが、強み。新着求人が常時多数有るので「派遣の仕事をすぐにしたい!」という方にはぜひおすすめしたい派遣会社です。全国展開しているので、自分の住まいの近くにも拠点を見つけることができるでしょう。

仮会員登録は、3分で完了します!この手軽さも、人気の秘密です。官公庁や学校事務の案件も充実しており、IT・エンジニア職にも強く、紹介予定派遣の案件も数多く取り扱っています。7,500社もの企業と取引をしてきた実績あるアデコで、派遣ライフを始めてみてください!

株式会社スタッフサービス

「すぐにでも仕事をしたい!」そんな人におすすめなのが、株式会社スタッフサービスです。派遣初心者や社会人経験がないという方にも、安心して挑戦していただけるオフィスワークや一般事務、OA事務などのお仕事を数多く取り扱っています。研修制度も充実しているので、派遣として仕事をしながらしっかり学んで、スキルアップ・キャリアアップを目指すことができる派遣会社といえるでしょう。

福利厚生も充実しているので、しっかり仕事して、たっぷりリフレッシュしたい人や、安心して働ける環境を求めている方に、おすすめしたい派遣会社です。取引先企業は、大手上場企業が多いというのも、安心ですね。全国47都道府県すべてに拠点があるので、思い立ったらすぐにでも応募しやすい環境が整っています。スマートフォンで2分もあれば登録できるので、思い立ったらぜひアクセスしてみてください!

マンパワーグループ株式会社

マンパワーグループ株式会社は、世界80か国に2,900ものオフィスを構え、グローバルに展開している人材派遣会社です。日本最初の人材派遣会社の老舗として、派遣業界を牽引し続けています。その歴史から、数多くの大手優良企業を取引先に持ち、数多くの派遣スタッフに活躍の場を提供してきました。

就業後のサポートも手厚く、派遣スタッフが安心して就業できる環境を整えてくれる派遣会社として人気となっています。求人数は業界でもトップクラスを誇っており、大手企業・外資系企業に強みがあるため、独自の求人情報を持っている派遣会社です。また、マンパワーグループは、実際に就業をしていない状態であっても、登録しただけで利用可能な福利厚生が多いのも特徴のひとつ。

スキルアップ講座をはじめ、ビューティー・リラクゼーション系の施設や、レジャー施設、ホテルなどを優待価格で利用することが可能です。これは、大きな魅力のひとつといえるでしょう。オンもオフも大切にしながら、のびやかに派遣スタッフには活躍してほしい――そんな姿勢が、こういったところに表れているのです。

結論として「はけんけんぽ」ってどうなの?

「はけんけんぽ」の仕組み、そしてそのメリット・デメリットについてご紹介してきました。結論として「はけんけんぽ」そのものはごく一般的な組織といえるので、自分が登録している派遣会社が「はけんけんぽ」に加入していて、加入条件を満たした場合は加入を迷う必要は特別ないものといえるでしょう。先ほども触れた通り、健康保険は条件を満たしていれば、加入が必須となるものです。加入するように指示された場合は、その指示に従って手続きを進めるようにしましょう。

派遣スタッフが安心して活躍できる社会づくりの一環として「はけんけんぽ」は登場しました。「派遣」という働き方は、多様な働き方が求められるこの時代において、さらに注目されていくもの。一億層活躍社会を目指す日本において、多種多様な働き方を実現してくれる「派遣」は、今後マンパワー拡充のために必要となってくるスタイルといえるでしょう。

社会保険に加入すると、手取りが減ってしまうとつい考えてしまいがちですが、安心して仕事ができる環境を整えるための必要経費と考えることも必要です。派遣会社から指示された場合は、すみやかに手続きを行いましょう。

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