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人材派遣会社の複数登録は出来るのか?

困った派遣社員

あなたが派遣社員として働く場合、派遣登録をするのは必ずしも1社でなくても良いことをご存じですか。

派遣情報サイトの「はたらこねっと」の調査によると、1社のみ登録している方はたったの12%。残りの88%は2社以上、多い方では16社以上の派遣会社に登録しているのです。

しかし、複数の会社に登録することで、何か問題が起こることはないのでしょうか。今回は、人材派遣会社への複数登録についてご説明していきたいと思います。

目次

複数の派遣会社に登録することに問題はないの?

結論から言えば、複数の派遣会社に登録することには、何の問題もありません。実際、派遣として働いている先輩スタッフのなかにも、複数の派遣会社に登録している方がたくさんいらっしゃることはご説明したとおりです。

もしかするとあなたは、「いくつも派遣登録していることがバレてしまったら、なにか不都合なことがあるのでは」と不安に思っているかもしれませんね。

でもそんな心配は無用です。複数の派遣会社に登録することで、仕事と仕事の間が空かないように効率よく仕事を受けることは、派遣社員の働き方として、ごくごく当たり前のことです。

複数登録するメリットって何?

複数の派遣会社

複数の派遣会社に登録することにはたくさんのメリットがあります。

無職の期間ができにくい

1社のみの登録では、次の仕事まで期間が空いてしまう可能性があります。なぜなら派遣会社としても、コンスタントに仕事先を紹介し続けられるわけではないからです。

時給で働いている派遣社員にとって、無給期間ができてしまうのはとても不安なもの。

複数の派遣会社に登録し、契約満了が近づいてきた際に、それぞれの派遣会社の求人情報をチェックしたり、担当者に仕事を紹介してもらえば、無職期間を作らずに次の仕事に就くことができます。

良い求人に出会う可能性が増える

複数の派遣会社に登録するということは、それだけたくさんの求人情報を見たり、紹介してもらえる可能性が高くなるということ。

1社よりも2社、2社よりも3社に登録した方が、あなたの希望条件に合った求人に出会う確率は高くなります。

それぞれの派遣会社の良いとこ取りができる

派遣会社にはそれぞれ、得意な分野があります。例えば事務系の求人が多いところ、大手企業との取引が多いところ、専門職系に強いところなどです。

また、大手の派遣会社であれば求人数が多い、小規模の派遣会社ならコーディネーターとの距離感が近いなどの特徴もあります。

複数の派遣会社に登録することで、それぞれのメリットを受けることができます。

複数の派遣会社の研修を利用できる

派遣会社のなかには、研修制度を設けているところが多数あります。パソコン、ビジネスマナー、英語などその種類はさまざまです。

研修は、その派遣会社に登録していれば無料または格安で受講できます。複数の研修制度を上手に活用し、スキルアップしながら希望する仕事を探せる環境に身をおけるというのは派遣という働き方ならではのメリットです。

複数登録のデメリットは?

デメリット

良いことだらけに思える派遣会社の複数登録ですが、もちろんデメリットもあります。

1つは、登録には手間がかかるということ。派遣登録会への参加、必要書類や履歴書の提出、スキルチェックなどをそれぞれの派遣会社ごとに行わなければなりません。

2つめは、連絡や仕事紹介の際の電話やメールのやり取りが、登録件数が増えるほど多くなるということです。

一気にたくさん登録をしてしまうと管理しきれなくなり、求職活動に支障が出たり、面倒になったりしてしまいます。初めは2〜3社程度にとどめ、様子を見ながら求職活動を行いましょう。

派遣の仕事紹介に対して複数エントリーはしていいの?

では派遣会社が紹介してくれた求人のなかに希望する仕事が複数あった場合は、同時エントリーをしても良いのでしょうか。

気になる求人には積極的にエントリーして大丈夫

こちらも、複数の求人に応募(エントリー)すること自体、全く問題はありません。

自分で派遣会社の求人情報を探したり、担当者に紹介してもらって気になったものがあれば、積極的にエントリーしましょう。変に遠慮してしまっては、せっかくのチャンスを逃してしまいます。

ただ、あまりにもたくさんの案件に応募してしまうと、派遣会社としても、そのスタッフがどの仕事を第一希望としているのか分かりづらくなってしまいます。

次の仕事を早く見つけるために、たくさんエントリーしておきたいという気持ちは分かりますが、応募は第三希望くらいまでにするのがベターです。

ルールを守って応募しよう

エントリーの際には1つ注意点があります。それは、話が進んでいる案件があるのに、他の募集に応募するのはおすすめできないということ。

「万が一、採用されなかった時の保険に」「もっと良い条件の求人を見つけてしまった」など、言い分があるのは分かりますが、派遣会社には「信用に欠ける人物」と思われあなたの評価が下がってしまいます。複数応募する際にも、社会人としてのマナーやルールは守るようにしましょう。

履歴書・職務経歴書の書き方はどの派遣会社も同じでいいの?

履歴書

派遣会社に提出する履歴書や職務経歴書は基本的に同じで構いません。どの派遣会社も履歴書や職務経歴書から知りたいことは、あなたにどのような経験やスキル、資格があるかです。

就職や転職の面接の際に提出する履歴書と違い、派遣会社に合わせて志望動機などを変える必要もありません。

なぜなら、あなたが実際に働くのは派遣会社ではなくこれから紹介してもらう派遣先企業だからです。まだ決まっていない勤務先に向けての志望動機は書くことはできませんよね。

ただし、あなたにたくさんの職歴があって履歴書に書き切れないといった場合は別です。

提出する派遣会社に合わせ、必要と思われる職歴や資格だけを抜粋して履歴書に書いたり、仕事に役立ちそうな経歴を詳しく職務経歴書に書くことは、有利に働く場合があります。

複数の派遣先との顔合わせが重なってしまったらどうする?

派遣先の上司

複数の派遣会社に登録している場合、両方ともうまく選考が進み、同じ週に派遣先企業との顔合わせが決まってしまった、ということが起こる可能性もあります。この場合は、どう対処すれば良いのでしょうか。

派遣の顔合わせは最終的な意思確認の場

顔合わせとは、派遣会社内での社内選考を通過し、派遣されることを前提とした派遣先と派遣スタッフの最終的な意思確認をする場です。

顔合わせまでいった場合、ほぼその派遣先企業での就業が決まると考えて良いでしょう。

ですから、複数社との顔合わせを同時進行で行ってしまった場合、第1希望の就業先以外はお断りしなくてはいけません。

顔合わせ時期が重なってしまったら、担当コーディネーターに相談しよう

登録→応募→派遣会社内での選考→顔合わせと、いくつものプロセスを経て採用となるので、採用する側にもそれなりの時間と手間がかかっています。

それを最後の最後で「他に決めました」とは言うのは、派遣先企業はもちろん、さまざまな手配をしてくれた派遣会社の担当者にも迷惑がかかってしまいます。また、派遣先企業に対する派遣会社のメンツも潰れてしまいます。

ですから、もし複数社で同時進行している場合は、事前に派遣会社に伝えるのがベストです。そして自分の中でも優先順位をつけ、万が一顔合わせ時期が重なるようならどちらかを辞退する勇気も必要です。

どの派遣会社にもきちんと誠意をもった対応をしないと、今後仕事を紹介してもらいにくくなる可能性も出てきます。

複数応募後に選ばなかった派遣会社の辞退の仕方

辞退の方法

複数の派遣会社の求人に応募していて、幸いなことに両方から採用の通知をもらうということもあるでしょう。そんな時は、どうしたらいいのでしょうか。

派遣会社としては、派遣先企業との顔合わせが済んだ後は、基本的には就業して欲しいと考えています。

ですから、並行して選考が進んでいる別の案件があり、そちらに決めたので辞退したいというのは、あなたを信頼して選考を進めていた派遣会社側からすると不本意です。

そのため、並行して他の選考を受けていることはできれば隠しておきたいと考える方も多いようですが、実際はその逆です。むしろ、きちんと状況を共有できているほうが、派遣会社としては安心なのです。

派遣会社とは長い付き合いになることが多いです。不義理をすることのないよう、誠意を持って対応することが大切です。

複数の派遣会社で仕事をしている場合の社会保険や雇用保険はどうなる?

社会保険や雇用保険の話は複雑で、分かりにくいもの。その上、複数の派遣会社で仕事をしていたとしたら、なおさらです。ここでは、複数の派遣会社に登録している場合の社会保険や雇用保険について、解説していきます。

社会保険について

派遣社員であっても、派遣会社が社会保険の適用事業所で、一定の条件をクリアしていれば、健康保険に加入することができます。(※ここでの社会保険とは、健康保険・厚生年金を指します)

その場合、実際に勤務している派遣先企業ではなく、派遣元である派遣会社の社会保険に加入することになります。

社会保険の加入条件

社会保険に加入できるのは、2ヶ月を超える雇用契約がある場合、そして1週間の所定の労働時間、および1ヶ月の所定労働日数が正社員の4分の3以上となることが条件です。

社会保険加入の際の注意点

注意点としては、派遣登録しただけでは保険加入対象とならないということ。実際に就業して初めて加入条件を満たしたことになります。

また、複数の派遣会社で短期の仕事を掛け持ち(Wワーク)している人や単発で勤務している人は、条件を満たしていないことになり、派遣会社の社会保険には加入できません。

雇用保険について

雇用保険に関しては、
●31日以上同じ派遣先から勤務を継続する見込みがある
●1週間の労働時間が20時間以上である

この2つの条件を満たす必要があります。社会保険と同じように、派遣元である派遣会社の保険への加入となります。

各種保険に加入すると自己負担額も出てきますから、手取りの給与は減ってしまいます。夫に扶養されている主婦の場合は、扶養範囲内で勤務するというスタイルを選ぶことも可能です。どういう仕事の仕方をするか、家庭内でよく話し合いましょう。

複数の派遣会社から給料を得ている場合の年末調整や確定申告などはどうする?

確定申告

次に、複数の派遣会社で給与をもらっている場合の年末調整や、確定申告について見ていきましょう。

確定申告とは?

確定申告は、収入から経費を引いた1年間の所得金額と、それに対応する税額を計算し、税務署に申告する制度です。その結果、税金を追加で納める場合と、還付してもらうケースがあります。

年末調整とは?

税金は、多くの場合給与から天引きされています。これが「源泉徴収」という税金の徴収方法となります。その税金に過不足がないかをチェックするために、本来は個人で年間所得を申告する必要がありますが、それを会社が代わりに税務署に報告してくれるのが「年末調整」です。

複数の派遣会社から給与を得ている場合はどうすればいい?

確定申告が必要な人の条件には、「複数の会社から給与をもらっていて、年末調整を受けなかった給与とそのほかの所得」と書かれています。つまり、2か所以上の派遣会社から給与をもらっている場合は自分で確定申告をする必要があります。

面倒だなと思う方も多いでしょうが、必要な手続きですし、還付金が戻って来るケースもあります。最近は国税庁のホームページに確定申告書作成ページがあり、ウェブ上で必要項目を入力するだけで確定申告書が作成できてしまうサービスもあります。

派遣社員として生活をしていくなら、今後も確定申告をしなくてはいけないタイミングは出てくるので頑張って行いましょう。

複数の派遣会社登録でおすすめの組み合わせ

複数の派遣会社に登録する際に、おすすめの組み合わせはあるのでしょうか。大手に数社登録するというのも1つの方法ですが、派遣会社にもさまざまな強みや特色があります。

ですから、まずは取扱い求人数の多い大手1社、次に自分の希望する職種に強い派遣会社1社、自分が勤務を希望するエリアの求人を多く取り扱う地域密着型の派遣会社1社というように、目的別で登録してみるのもいいでしょう。

派遣会社例

大手派遣会社 スタッフサービステンプスタッフアデコパソナリクルートスタッフィングランスタッドなど
製造業・工場系 働くナビ/ランスタッドなど
アパレル業界・飲食業 シーエーセールススタッフ/パーソナルなど
エンジニアに強い パナソニックエクセルスタッフ/日研総業など

特色も規模もさまざまな派遣会社に登録することで、学ぶことも多くあります。

お付き合いを続けていく中で、だんだんと自分の希望するサポート体制かどうか、求人情報数はどうか等、様子も見えてきます。

「こことはもうお付き合いしたくない」と思う会社が出てきた場合には、電話一本で登録削除を依頼することもできますので、あまり悩み過ぎずにまずは登録してみるといいかもしれません。

まとめ

解説者

派遣で働くと決めたなら、1社だけしか登録しないのはとてももったいないこと。複数登録することで、得られるメリットはたくさんあります。

希望条件どおりの仕事に出会えるチャンスが増え、さまざまな研修が受けられ、派遣会社を通して人間関係や社会のルールなど、さまざまなことを学ぶ機会もできるでしょう。

顔合わせのダブルブッキングを避ける、引き受けた仕事は最後までやり通すといった基本的なルールさえ守れば、それほど面倒なこともありません。ぜひ、あなたの理想の仕事を見つけるために、複数の派遣会社を上手に利用してくださいね。

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