人材派遣会社登録後の福利厚生制度の詳細

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人材派遣会社登録後の福利厚生制度

福利厚生とは、企業が従業員またはその家族に対して与える、給与以外の報酬のことを言います。

福利厚生というと、正社員や契約社員といった正規雇用の方が受けられるイメージがありますが、決してそんなことはありません。人材派遣会社のなかには、大企業の正社員と同等、場合によってはそれ以上の福利厚生を設けているところもあります。

今回は、そんな人材派遣会社登録後の福利厚生についてご説明していきたいと思います。

人材派遣会社へ登録することで受けられる福利厚生制度の内容

福利厚生には、法律で決められた「法定福利厚生」と企業が独自に設けた「法定外福利厚生」の2種類があります。

●法定福利厚生:法律で定められたもの
●法定外福利厚生:企業が独自に定めたもの

法定福利厚生とは社会保険や有給などに関するもの、そして法定外福利厚生とは、各種手当や研修制度、娯楽サービスなどを指します。

法定外福利厚生の内容は派遣会社によって大きく異なりますが、いくつか例を上げてみていきましょう。

※以下、法定福利厚生を(法)、法定外福利厚生を(外)と表記します。

社会保険(法)

社会保険とは、「健康保険」「介護保険」「労災保険」「厚生年金保険」「雇用保険」の総称。正社員でなければ加入できないと思われがちですが、派遣社員であっても、週の労働時間・月の就業日数・雇用契約期間などの条件を満たせば加入することができます。

有給休暇(法)

社会保険と同様に有給休暇も、正社員だけでなく派遣社員にも与えられる法定福利厚生の1つです。一定期間継続して働いていれば、勤務日数に応じた有給休暇を雇用形態に関わらず取得することができます。

健康診断/人間ドック(法)

病気の早期発見を目的として行います。派遣会社が加入している健康保険の定期健診を全額会社負担で受けられるものや、一部負担金を払って受けられるものなど、派遣会社によってその内容はさまざまです。また、健診を受けられる基準も派遣会社ごとに設定しています。

スキルアップ講座(外)

スキルの高い派遣スタッフを持つことは、派遣会社にとって有益なこと。そのため、多くの派遣会社では、派遣スタッフのためのさまざまなスキルアップ講座を無料または格安で開催しています。

内容はビジネスマナーから、ワード・エクセル・アクセス・パワーポイントなどの基本的なパソコンスキル講座、専門分野においては簿記、英会話、CAD、DTP、プログラミングなど、派遣会社によって扱う講座は多種多様です。

また、講座を受けに行く時間がない方のために、自宅のパソコンやスマホ、派遣会社の自習室で受講することができるe-ラーニングも人気です。

資格取得支援制度(外)

派遣は、スキルや経験が仕事の幅や時給を大きく左右します。一方で、経験がなくても資格を持っていれば、仕事を始める第一歩になることも。キャリアに自信がない方や自分のスキルを目に見える形で証明したい方にぜひ利用してほしいのが、資格取得支援制度です。

派遣会社の研修室などで受講できるもののほか、e-ラーニングや通信教育、派遣会社の提携校で優待価格で受けられるものなどがあります。また、業務に必要な資格を取得した際に、受講料や試験料の一部を負担してくれるといった派遣会社もあります。

保育施設(外)

小さいお子さんを抱えているママでも安心して仕事ができるよう、託児施設や病児保育、ベビーシッターサービスと提携している派遣会社もあります。

旅行・宿泊施設・レジャーなどの割引優待(外)

休日にしっかりとリフレッシュし、前向きな気持ちで仕事に向かえるよう娯楽分野に力を入れている派遣会社も少なくありません。例えば、ツアーや宿泊施設の割引、遊園地や映画館などレジャー施設の割引チケットの配布、なかには派遣会社が運営するリラクゼーションサロンのエステやネイルを優待価格で受けられるといったユニークな福利厚生もあります。

その他の福利厚生

フィットネスクラブやスポーツジムの優待サービス、介護サービス、スタッフ専用相談窓口など、ほかにもさまざまな福利厚生を設けている派遣会社があります。

派遣先の福利厚生も受けることはできるのか?

派遣スタッフが雇用契約を結んでいるのは派遣会社です。

そのため、実際に勤務しているのが派遣先の企業だとしても、保険料の支払いやスキルアップ支援、各種割引サービスなどの福利厚生は、全て派遣会社のものを受けることになります。では、派遣先企業の福利厚生は、全く受けることができないのでしょうか。

アパレルの社員割引は受けられることがある

アパレル勤務の方が、社員割引価格で商品を購入できるという話を聞いたことがあると思います。これは、店頭に立つスタッフが自社ブランドの商品を身に着けることが宣伝効果になる、というのが大きな理由です。

この社割が福利厚生の一部であるならば、派遣社員は社割が利用できないということになりそうですが、実際には多くのアパレル業界で、派遣社員であっても社割によって安く自社ブランドの商品を購入できる場合が多いようです。

設備の利用可否は企業次第

基本的に会社の設備として用意されている更衣室やシャワールームなどのリフレッシュ施設・社員食堂などは、社員の福利厚生として用意されています。社食やドリンクを無料で利用できるなどは正社員の特権と言えるでしょう。

しかし、“就業に不可欠な施設の利用は会社の経費としていかなる労働者にも等しくあるべき”という考えから、実際は企業と雇用関係のない派遣社員でも利用できるケースも多いようです。

ただし、これはあくまでも派遣先企業の考え方次第なので、万が一利用不可だったとしても文句を言うのは筋違いです。

なかには、社員よりも割増料金で社食のメニューを提供するといった方法で社員との差別化を図っている企業もあるようです。

職種ごとに福利厚生の違いはあるのか?

法定外福利厚生の種類や内容は派遣会社ごとに異なるため、同じ派遣会社に所属しながら職種によって受けられる福利厚生に差が出ることはありません。

しかし、大手派遣会社では、IT系、介護・看護・医療系など業種や職種別ごとに研修制度を設けているケースは多々あります。

研修制度や資格取得支援制度などスキルアップやキャリアアップに関する福利厚生の場合、業種や職種によって必要となるものが異なるためです。

例えば、IT系エンジニアの道に進みたい方であれば、OS・プログラミング・ネットワークの観点を学ぶことからスタートし、Webアプリケーション開発に必要不可欠である「HTML」「Java」についての基礎を身につける研修や、情報処理やプログラミングを学ぶシステム開発研修など、スキルや目指すビジョンに合わせた研修をセレクトすることが可能です。

また、介護職に就きたい方には「介護職員初任者研修」や「介護福祉士受験対策講座」、看護助手として働きたい人には「メディカルケアワーカー検定コース」や「メディカルケアアシスタント養成講座」などを割引価格で受講することができます。

正規雇用にはあって派遣社員にはない福利厚生

これまで見てきたように、派遣社員でも正規社員と同じように福利厚生を受けることができますが、なかには正規雇用でなければ受けられないものもあります。

賞与(ボーナス)

派遣先企業で就業している期間のみ雇用契約を結ぶ一般的な“登録雇用契約”の場合、例え勤務期間が2年3年と長かったとしても賞与が出るケースはほとんどありません。

ただし、派遣会社に正社員として雇われる“常用雇用契約”の場合は、派遣会社によっては支給されることもあります。

交通費

派遣社員の場合、一般的に交通費は時給のなかに含まれており、別途支給されることはありません。なかには、交通費の全額または一部が支給される案件もありますが、その分時給が低く設定されているというケースもあるので注意が必要です。

交通費は、出勤日数が多いほど、また通勤距離が長いほど大きな負担になります。就業先を決める際は、時給だけでなく交通費も含めたトータルで考えることをおすすめします。

人材派遣会社の福利厚生制度の比較

最近の派遣会社の福利厚生は多種多様なものとなっており、そのラインナップを見ているだけで、楽しくなるようなものばかりです。会社選びに迷ったら、その1つの理由づけとして福利厚生面をチェックしてみるのも良いかもしれません。

リクルートスタッフィング

リクルートグループが運営する派遣会社であるリクルートスタッフィングでは、リクルート健康保険組合に加入することができるのが最大の特徴です。

リクルート健康保険組合では、自己負担1万円で人間ドックが受診でき、フィットネスクラブ割引や健康相談、カウンセリングを受けることが可能です。

また有給休暇はもちろん、ベビーシッター利用の割引など、スタッフが安心して働くことができる制度が充実しています。また、リクルートグループだからこそと言える充実のスキルアップ研修も、魅力のひとつと言えるでしょう。

テンプスタッフ

テンプスタッフは、厚生年金や健康保険、有給休暇制度はもちろん、労働保険もしっかりと完備しています。その上、育児休暇制度もあるので、これから妊娠や出産を考えている女性には、安心の派遣会社です。

キャリアアップのための研修も充実しており、医療事務の資格取得や個人留学、海外インターンシップ制度まで用意されています。

“派遣スタッフが一生を通して、安心して仕事に取り組める”そんな派遣会社と言えるでしょう。

アデコ

アデコは「アデコ クラブオフ」という名の福利厚生サービスを展開しています。育児支援サポートをはじめ、旅行や映画といった余暇を楽しむレジャーや、趣味の習いごと教室など、幅広いメニューが揃っています。

国内オンラインリゾート&トラベル予約サイト「RESOL」の特別優遇や、「アデコ クラブオフ」での格安ホテルから高級ホテルの利用など、旅行好きの方には嬉しい福利厚生も充実。

スポーツクラブも「スポーツクラブ ルネサンス」「コナミスポーツクラブ」「ドゥミルネサンス」など、数多くのクラブと提携しており、プライベートタイムの充実に嬉しい派遣会社です。

スタッフサービス

派遣事業を古くから手掛けている老舗の派遣会社であるスタッフサービスでは、定期健康診断や社会保険の完備、有給休暇の取得など、福利厚生もさすがの充実度。メンタルカウンセリングやキャリアカウンセリングなどのサポートも手厚くなっています。

また、スタッフサービスビジネススクールでは、OA・職種別・ビジネスマナーなど、就業に必要なスキルを身につけることが可能。安心して仕事に取り組めるバックボーンが心強い派遣会社です。

IDA

アパレル・ファッション・コスメ業界に特化した派遣会社IDAでは、誰もが知る外資系アパレル企業やハイブランドショップへの派遣を中心に行っています。

働く女性支援のために基本的な福利厚生はもちろん、託児所や接客のプロフェッショナルを育成するための無料研修も実施。安心して就業できる環境を提供してくれる派遣会社です。

ヒューマンリソシア

ヒューマンリソシアは、教育事業大手のヒューマングループを持っている人材派遣会社です。そのため、スキルアップや教育制度などが大変充実しており、働きながらしっかりとキャリアアップを目指したい方に、特におすすめの派遣会社となっています。

また、病気やケガで7日以上入院した場合に最高30日分の所得が保証される「安心保障福利制度」もあり、安心して働くことが可能です。

福利厚生が最も充実しているおすすめの派遣会社はどこ?

では、数ある派遣会社のなかでも福利厚生が最も充実しているおすすめのところは、どこなのでしょうか。

やはり、大手の強みがあるリクルートスタッフィング、派遣スタッフの人生に寄り添う福利厚生があるテンプスタッフ、教育支援が充実しているヒューマンリソシアなどがおすすめです。

ただ、派遣会社に何を求めるかは人それぞれです。いくら福利厚生が充実していても自分に必要のないものであれば意味がありません。

福利厚生の充実度よりも、自分にとってメリットになる福利厚生があるかどうかが満足度を左右するのかもしれません。

まとめ

派遣会社では、スタッフが充実した派遣ライフを送れるよう、そして安心して仕事ができるようさまざまな福利厚生を用意しています。

しかし、実際に利用したことがあるのは派遣社員のうちたったの4割程度とも。その理由としては、自分が所属している派遣会社にどのような福利厚生があるのかを把握していないということが挙げられます。

たしかに、派遣会社を決める際、多くの方は自分がやりたい業種や職種の求人を扱っているかどうか、時給の高い低いなどを基準に選ぶことと思います。

ただし、今後スキルアップして新しい領域の仕事にも挑戦してみたい、できるだけ時給の高い仕事をしたいというのであれば、派遣会社ならでのスキルアップ講座や資格取得支援制度などは、ぜひとも利用しておきたいところです。

また、落ち着いて仕事をするめの育児・介護に関するサービスや、仕事のモチベーションを上げるためのレジャー・保養施設などもせっかく制度が整っているのに利用しない手はありません。

ぜひ、これから派遣会社を選ぶ方も、現在利用している方も、いま一度福利厚生に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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